長谷川ミラ、外国人排斥の風潮に「単純に悲しかった」 外国籍の父が語る日本での葛藤

モデルの長谷川ミラ(28)が、テレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」に出演し、近年SNSを中心に高まる外国人排斥的な風潮や、参院選で外国人政策が争点の一つとなったことについて、自身の複雑な心境を語りました。南アフリカ人の父を持つ彼女は、この社会問題に対し深い懸念を抱いています。

長谷川ミラがテレビ番組「ビートたけしのTVタックル」に出演し、外国人排斥の風潮について語る様子長谷川ミラがテレビ番組「ビートたけしのTVタックル」に出演し、外国人排斥の風潮について語る様子

長谷川ミラが語る「外国人排斥」への悲しみと懸念

日本国籍を持つ長谷川ミラですが、外国籍の父を持つ立場から、現在の外国人排斥の動きに「単純に悲しかった」と率直な気持ちを吐露しました。彼女の周囲では直接的な外国人差別は少ないとしつつも、見た目が「ハーフ」であるため、将来的に自身が差別の対象となる可能性に不安を感じています。

特に、近年増えるインバウンド客と間違われる経験から、日本には中国や韓国をはじめとする多様なバックグラウンドを持つ外国人がいるにもかかわらず、ひと括りにして見られる現状に胸を痛めています。これは、日本社会が新たな時代へと移行する中で生じる複雑な問題であり、長谷川はそうした画一的な見方に強い懸念を表明しました。

父が明かす日本での「外国人問題」と複雑な心境

長谷川ミラの父は、35年以上にわたり日本に暮らす南アフリカ人であり、かなり保守的な考えを持つ人物です。父の意見として、外国人の選挙権は不要であり、土地の購入制限には賛成する立場であることを紹介しました。

しかし、長年日本で生活してきた父は、現在の日本の風潮に対し「もどかしい」という思いも抱いています。彼が35年前に来日した際は、日本のルールに合わせるために大変な苦労をし、「宇宙人扱い」されながらも懸命に適応してきました。それゆえに、現在一部でルールを守らない外国人と呼ばれる人々を見て、自身が彼らとひと括りにされることに複雑な思いがあるといいます。長谷川ミラは、父の経験を通して、在日外国人たちが抱える多様な葛藤があることを強調しました。

多様な背景を持つ外国人の「葛藤」

長谷川ミラの語りから浮き彫りになったのは、外国籍を持つ人々や、外国にルーツを持つ人々が日本社会で直面する多面的な葛藤です。単純な賛成・反対では割り切れない、個々の背景や経験に基づいた複雑な感情が存在します。彼女自身もまた、その葛藤を抱えながら、日本社会における外国人問題の深層を問いかけています。

参考文献