安住紳一郎アナ、猛暑対策で「湾岸タワマン解体」発言 波紋広がる

TBSの安住紳一郎アナウンサー(52)が、3日に自身がパーソナリティーを務める同局ラジオ番組「安住紳一郎の日曜天国」に出演。連日続く猛暑への懸念と、都市の猛暑対策に関する大胆な持論を展開し、大きな反響を呼んでいます。

TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」で猛暑対策に持論を述べる安住紳一郎アナウンサーTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」で猛暑対策に持論を述べる安住紳一郎アナウンサー

記録的猛暑への懸念と過去との比較

安住アナは番組冒頭から「きょうも暑くなりそうですね…」と、今年の酷暑に対する辟易感を露わにしました。彼は自身のラジオ番組が始まって約20年が経つことに触れ、「15年くらい前の私が25歳くらいの時の録音テープを聞いたんですけど、“35度を超えた”って私がギャーギャー言ってました」と過去を振り返りました。当時は35度超えが「大ニュース」だった時代と比べ、現在では「普通に聞く話になってしまいました」と、この15年間での気温上昇と地球温暖化の進行に強い危機感を表明。「この調子でいくとどうなってしまうんだ」と、未来への懸念を示しました。

「湾岸タワマン解体」発言の真意

各地の最高気温を読み上げた後、安住アナは東京の都市計画について「やっぱり許しがたいのは湾岸に建てた高層マンションだよね」と切り出しました。そして「私が都知事になったらあれ全部解体しますよ。おかしいでしょ。住んでる人には悪いけど。あの辺のビル全部取り壊しちゃう。風の通り道をつくりましょうね。お願いしますね」と、驚くべき発言をしました。これは、湾岸エリアに林立するタワーマンションが都市の風の通り道を遮り、ヒートアイランド現象を悪化させているという問題提起であり、都市の通気性改善への強い思いが込められています。

都市の緑化と土壌浸透への提言

さらに安住アナは、猛暑対策として「あとは公園と雨が染みこむ土をもうちょっとむき出しにして」と述べ、都市における緑地と保水機能の重要性を訴えました。冗談を交えつつも「私が都知事か大金持ちだったらな。港区に田んぼを作るんだけどね。遅かったね」と、港区のような都心部でも自然を取り戻し、土壌の浸透性を高めることで都市の暑さを和らげたいという、大胆かつ具体的なアイデアを披露しました。

「都知事になったら」発言の背景

自身の発言が「無茶なこと言ってる」と自覚しつつも、「私が都知事だったらね…」と繰り返した安住アナ。この発言からは、日本の中心である東京が直面する猛暑問題に対する彼の深い憂慮と、現状を変えたいという強い責任感が伺えます。一連のコメントは、単なるジョークに留まらず、気候変動が進行する中で都市がどのように適応していくべきかという、重要な社会問題に対する一石を投じる形となりました。

安住紳一郎アナウンサーの大胆な発言は、都市の猛暑対策と気候変動問題への議論を喚起し、今後の都市計画のあり方について再考を促すきっかけとなるでしょう。


参照元