ローラ、新潟の深刻な水不足を訴え 農家の声と稲作への影響、自身の環境活動への決意

モデルでタレントのローラさん(35)が、自身のソーシャルメディアを通じて新潟県をはじめとする地域で深刻化する水不足の現状を報告し、大きな反響を呼んでいます。現在、農作業に励む新潟から、「水不足 Water shortage…」と題した投稿で、現地の厳しい状況と自身の環境への思いを真摯に伝えました。

深刻化する新潟・東北・北陸の水不足の現状

ローラさんの報告によると、今年の梅雨は非常に短く、雨がほとんど降らなかったため、新潟だけでなく東北や北陸地方でも水不足が深刻化しているとのことです。これにより、多くの農家が大変な苦労を強いられています。特に、25年間で初めてホースを使って水やりを行わなければならなくなったという「大島農園」の具体的な声は、事態の深刻さを物語っています。

水資源が限られる中、地域では「番水(ばんすい)」と呼ばれる独特の工夫でこの危機を乗り越えようとしています。これは、2日間水を止め、次の2日間で水を供給するといったサイクルを交互に行い、少ない水を地域全体で分け合いながらしのぐ方法です。この状況は、水資源の重要性を改めて浮き彫りにしています。

稲作への深刻な影響と食料安全保障の課題

この時期、稲は穂をつけるために大量の水を必要とします。しかし、十分な水が行き渡らないことによって、田んぼの土がひび割れて干ばつ状態になったり、稲が黄色く弱ってしまうといった症状が見られます。このような状況が長く続けば、米の品質が低下するだけでなく、収穫量の大幅な減少にも繋がりかねません。日本の主要な食料である米への影響は、食料安全保障の観点からも懸念されます。

ホースで田んぼに水をまくローラ。深刻な水不足に直面しながら農作業に励む姿。ホースで田んぼに水をまくローラ。深刻な水不足に直面しながら農作業に励む姿。

ローラが感じた「水のありがたみ」と今後の決意

今回の水不足を経験し、ローラさんは「雨が降ってくれることのありがたさ」を深く感じたといいます。「雨によって私たちは何万年という長い歴史を生き抜くことができ、食を与えられていたんだということがわかった」と述べ、水が生命と食料の源であるという根源的な認識を新たにしました。そして、「今私に出来ることは、祈ること、感謝をすること、原因をもっと探し、生活を見直すことなのかもしれない」と、今後の自身の環境活動への真剣な決意を表明しました。

世間の反響とローラの新たな挑戦

ローラさんのこの投稿には、フォロワーから多くの共感と心配の声が寄せられました。「ニュースでも新潟などの水不足を見ました」「本当に深刻です」「地球温暖化で雨の降り方もここ数年で変わっちゃってるよね」といったコメントに加え、「今年は不作と聞きました。水不足も心配しておりました。家庭でも水を使い過ぎないよう気を付けて生活します」「お水がなければ農作物は育たないので新潟県民として不安でいっぱいです」など、具体的な行動への言及や現地の不安も示されています。

ローラさんは2015年に活動拠点を米ロサンゼルスに移し、今年4月17日には本名が「佐藤えり」であることを明かし、自身の祖先が眠る新潟で雑穀や米、野菜の耕作を始めたことを報告していました。華やかなモデルから一転、泥にまみれて農作業に励む彼女の姿は、多くの人々に環境問題や食料問題への意識を促すきっかけとなっています。今回の水不足に関する発信は、その社会貢献活動の一環として、さらにその影響力を高めるものと期待されます。

まとめ

ローラさんの新潟における水不足の現状報告は、日本の農業が直面する課題、特に気候変動の影響を色濃く反映しています。彼女の真摯なメッセージは、単なる情報共有にとどまらず、私たち一人ひとりが水資源の有限性とそのありがたみを再認識し、持続可能な社会のために何ができるかを考える貴重な機会を提供しています。この深刻な状況に対し、今後も関心を持ち続けることが重要です。


参照元:報知新聞社