日本保守党代表の百田尚樹氏が、国会での居眠り報道に対し自身のX(旧Twitter)で反論し、大きな注目を集めています。長時間の投票と集計が続く国会の実情を訴え、「これで眠くならない奴がいたら教えてほしい」と述べた発言は、公衆の場で居眠りすることの是非を巡り、活発な議論を巻き起こしています。この発言には、元大阪府知事の橋下徹氏も強く反応し、論争はさらに広がりを見せています。
百田尚樹氏の反論とその背景
8月5日、百田尚樹氏はXを更新し、自身が国会で目をつむっている写真と共に報じられた「居眠り」について釈明しました。百田氏の主張は、248人もの議員が一人ずつ名前を呼ばれて投票し、その後の集計に長時間要するという国会の冗長な手続きが原因で、居眠りをしてしまうのは「当然」だというものです。彼は「文句あるんかい!」と強気な姿勢を示し、手続きの非効率性が眠気を誘うと指摘しました。しかし、この反論は、国民の税金で活動する国会議員としての責任を問う声や、以前百田氏自身が他議員の居眠りを批判していた経緯から、多くの批判に直面しています。
国会での投票中に目をつむる百田尚樹氏
国民と橋下徹氏からの厳しい声
百田氏の反論に対し、インターネット上では様々な意見が交錯しました。「投票待ちの時間が無駄」「中継を見れば代表の言い分が分かる」と一部で理解を示す声があった一方で、「公務の時間なのだから起きてるのが常識」「税金で給料をもらっている以上、開き直るのはやめてほしい」といった厳しい批判が多数を占めました。特に、元大阪府知事の橋下徹氏は自身のXで「文句あるわい!!だったら給料や政党交付金を返さんかい!税金やぞ。眠くならんような国会に死に物狂いで改革するのが国会議員やろ。それが嫌なら民間に戻れ!」と痛烈に批判し、百田氏の主張を一蹴しました。この橋下氏のコメントは、国会議員の職責と国会の現状に対する国民の不満を代弁する形となり、波紋を広げました。
過去の批判と国会の現状への提言
百田氏がかつて国会での居眠りを批判していた過去があるため、今回の自身の居眠りに対する反論は、国民からの信頼を損ねる結果となりました。一部では石破茂氏の首班指名時の居眠りと比較する声も上がりましたが、いずれにせよ、国会議員としての国民への説明責任が強く問われています。橋下氏が指摘するように、「眠くならないような国会」を目指す努力こそが、現代の国会議員に求められる資質であり、国民は政治家が現状に危機感を抱き、改革に取り組むことを期待しています。新しいリーダー像が模索される中で、国会のあり方そのものが国民から改めて問われています。