橋下徹氏が石破政権の行方と玉木代表への「全権委任」を提言

弁護士の橋下徹氏が6日、カンテレの情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」に出演し、自民党の参院選敗北後の政局と、続投姿勢を崩さない石破茂首相の進退問題について独自の視点から分析しました。

橋下徹氏がカンテレ「旬感LIVE とれたてっ!」で石破首相の政局と年収の壁について語る様子橋下徹氏がカンテレ「旬感LIVE とれたてっ!」で石破首相の政局と年収の壁について語る様子

石破首相続投と国会運営の不安定性

橋下氏は週末の東京での取材を踏まえ、もし石破首相が続投した場合、国会運営が不安定になるという見方を示しました。現在の永田町の状況について、「野党から、この人(自民新総裁)とだったら連立を組めますよという発信があれば、自民党は一気に流れて安定政権になる」と述べ、自民党が新たなリーダーを擁立する可能性を示唆しました。水面下ではすでに様々な協議が行われているとの見解です。

自民党総裁候補から玉木雄一郎氏への「全権委任」案

一方で橋下氏は、「自民党の誰とは言えませんが、総裁候補者として名前が挙がってきている人の何人かは、玉木(雄一郎)さんに全部やらしてみたらいいじゃないかと。全権委任、財務省の関係のこと」という驚きの発言があったことを明かしました。これに対し、司会の青木源太アナウンサーは「えっ…」と反応。橋下氏は、予算の組み方や玉木氏が提唱する「年収の壁178万円」なども含め、「やれるんだったらやってよと。これまでの政治は連立組む時には政策協議があるが、一度玉木さんにやってみてほしいと、自民党サイドの総裁候補と言われている人たちから、そういう発信が出てくるかもしれない」と語り、自民党内部で玉木氏の政策実行能力を試すような動きがある可能性を指摘しました。

年収の壁「178万円」実現への玉木氏の課題

橋下氏は、財源を含めて年収の壁の「178万円引き上げ」の実現を訴える国民民主党の玉木氏に対し、「あれだけ言っていたのに、これでやらないと言ったら、腰砕けになるじゃないですか。どうするか!?っていうところなんです」と指摘し、玉木氏が自身の公約を具体的に実現できるかどうかが今後の焦点となるとの見解を示しました。

結論

今回の橋下徹氏の発言は、参院選後の不安定な政局における自民党の苦境と、連立政権構築に向けた水面下の動き、さらには野党第一党のリーダーに対する異例の「全権委任」案という新たな視点をもたらしました。特に「年収の壁178万円」政策の実現可能性を巡る玉木雄一郎氏への挑戦は、今後の政局の行方を占う上で重要なポイントとなるでしょう。

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