元タレントの中居正広氏と元フジテレビ女性アナウンサーとの間で続くトラブルを巡り、女性側の代理人弁護士が6日、新たなコメントを発表しました。これは同日配信された「週刊文春電子版」の内容を受け、中居氏側が公表した声明文に対する明確な反論となっています。事態の推移に注目が集まる中、双方の主張が再び対立する形となりました。
中居氏側声明と「週刊文春」報道の波紋
中居氏の代理人サイドは同日、「週刊文春電子版」が報じた「中居正広『性暴力』の全貌がついに分かった!」という記事に対し、その内容を否定する声明を発表しました。声明では「この事案については一般的に性暴力という言葉から想起されるような行為ではなく、また不同意によるものではなかった」と主張しています。さらに、中居氏側は「相手方代理人においては、相手方女性に対して守秘義務を遵守させるべき立場にありながら、結果として週刊誌等の第三者媒体による情報開示が継続的に発生しておりますことは、極めて遺憾です」と述べ、女性側からの情報漏洩を批判する姿勢を見せました。
女性側弁護士が実名で反論「守秘義務違反は一切ない」
これに対し、女性(Aさん)の代理人弁護士である菅沼友子氏は、実名で反論コメントを寄せました。コメントの中で菅沼弁護士は、「Aさんも当職も守秘義務に反する行為は今回もこれまでも一切しておりません」と強く否定しました。その上で、「にも関わらず、中居氏代理人らがこのような記載を含む文書を公表されたことは極めて遺憾です」と、中居氏側の対応に不満を表明。さらに、「むしろ、本事案について『不同意によるものではなかった』と中居氏代理人らが本文書中で言及したことの方が守秘義務違反に当たるのではないかと考えます」と述べ、中居氏側こそが守秘義務に違反している可能性を指摘しました。
菅沼弁護士は、過去の中居氏側による文書においても事実と異なる内容が述べられ、Aさんに対する二次加害が行われてきたと指摘(5月30日付の文書に対する自身のコメントを参照)。今回の文書をきっかけにAさんに対する誹謗中傷や攻撃が再び激化する強い懸念を表明しました。「Aさんが守秘義務違反をしているということは事実ではありません」と重ねて強調し、もし中居氏側が守秘義務違反を主張するのであれば、訴訟等の法的手続きにおいて事実の確定を求めるべきだとしました。最後に、Aさんに対する事実ではない誹謗中傷や攻撃を絶対にやめるよう求め、報道機関に対してもこの点において一層の配慮を懇願しました。
結論
今回の声明発表とそれに続く女性側弁護士の反論は、中居正広氏を巡る一連の騒動が未だ解決には遠く、法的な争点とともにメディアを通じた情報戦が続いている現状を示しています。特に、守秘義務違反の有無や、被害者とされる女性への二次加害の問題が強く浮上しており、今後の展開が注目されます。
参考文献
- 報知新聞社 (2025年8月6日). 元フジ女性アナ側弁護士が中居正広氏側の反論に実名コメント「極めて遺憾…不同意によるものではない、の方が守秘義務違反」. https://news.yahoo.co.jp/articles/49f9911ab5bd35499d13245314e5c6b37ed55e10