【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は7日、米半導体大手インテルのリップブー・タン最高経営責任者(CEO)の即時辞任を求めた。これに先立ち共和党の上院議員が、タン氏と中国企業の関係について国家安全保障上の懸念を表明していた。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「インテルのCEOは重大な利益相反を抱えており、直ちに辞任しなければならない。この問題の解決策は他にない」と投稿した。
共和党のトム・コットン上院議員は6日、タン氏と中国企業の関係を疑問視する書簡をインテルに送ったと明らかにした。
コットン氏のウェブサイトに掲載された書簡のコピーには、「タン氏は中国企業数十社を支配し、中国の先進製造・半導体企業数百社の株式を保有していると報じられている。これらの企業のうち少なくとも8社は、中国人民解放軍と関係があると報じられている」と記されている。
コットン氏によると、タン氏は最近、米半導体設計自動化(EDA)製品大手のケイデンス・デザイン・システムズのCEOを務めていた時に「中国の軍事大学に製品を違法に販売し、ライセンスを取得せずに関連する中国の半導体企業に技術を移転した罪を認めた」と述べている。
マレーシア生まれのタン氏は3月、経営難に陥っていたインテルのCEOに就任。ホワイトハウスによる関税と輸出制限で市場が混乱する中、人員削減を発表。インテルが直面する課題を克服するのは「容易ではない」と述べている。【翻訳編集】 AFPBB News