2025年8月4日、SNS「Threads」上に投稿されたあるユーザーの報告が、スーパーマーケットチェーン「ライフ」を巡る騒動へと発展しています。購入後間もない未開封のパックご飯から大量のカビが見つかったという内容は、消費者の間で不安と驚きを広げ、食品の品質管理に対する関心が高まっています。
ライフの自社ブランド「BIO-RAL」とは
今回問題となっているのは、株式会社ライフコーポレーションが展開するスーパーマーケット「ライフ」のオリジナルブランド「BIO-RAL」(ビオラル)の「新潟県産こしひかりと国産黒米 玄米と黒米ごはん」とみられる商品です。BIO-RALは「自然の恵みをいかしたオーガニック食品や健康にこだわった体にやさしい商品」をコンセプトとする自社ブランドであり、通常の商品よりも健康志向の消費者に選ばれています。投稿者も「少し良いものを食べたくて、普通のご飯じゃなくて、ビオラルのものを購入した」と綴っており、その信頼性が揺らぐ事態となっています。
スーパー「ライフ」の自社ブランド「BIO-RAL」の「新潟県産こしひかりと国産黒米 玄米と黒米ごはん」のパッケージ写真
SNSで拡散された「カビだらけ」の衝撃
投稿された動画と写真には、温めてフィルムを剥がしたばかりのパックご飯の約4分の1が白く変色し、カビが生えている様子が鮮明に映し出されています。ユーザーは「未開封のパックご飯をすぐに食べようと温めて、フィルムを剥がしたらカビだらけで絶句」「未開封のご飯がカビだらけだったと言うことが恐ろしすぎる」と困惑と恐怖を露わにしました。この投稿は瞬く間に拡散され、多くの関心を集めています。
SNSで拡散された、ライフ「BIO-RAL」のパックご飯に白いカビが広がる様子を示す衝撃的な画像
専門家が指摘するカビ発生の可能性
飲食業界に詳しいライターは、この件について「商品製造上の問題以外で考えられるのは、輸送中や店頭で販売されていた際にパックの表面などが破れて中身の品質が保てなくなり、カビが発生したのではないかということ」と指摘しています。また、「画像に示されているほどのカビが〈購入して30分以内〉に発生するとは考えにくいので、発生は購入前と推察しますが、この暑さを思うと検証が必要かもしれません」と述べ、原因究明の重要性を強調しています。
ライフの対応と今後の動向
投稿者は8月5日、ライフのお客様センターに連絡したところ、「店舗での対応となる」との指示を受けたことをSNS上で報告しています。現在、ライフは近畿圏に316店舗、首都圏に146店舗を展開する業界最大手のスーパーマーケットチェーンであり、手軽に食べられるレトルトご飯、特にBIO-RALのようなこだわりの商品は多くの消費者から支持されています。
NEWSポストセブン取材班がライフコーポレーションの広報に問い合わせたところ、8月6日には発生状況や現時点での対応について詳細な回答が得られたとのことです。この問題がどのように解決され、今後の食品安全対策にどのような影響を与えるか、引き続き注目が集まります。