玉川徹氏、モバイルバッテリーの機内持ち込み全面禁止を提言:安全性巡り議論白熱

元テレビ朝日社員の玉川徹氏が8月7日、コメンテーターとして出演した情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、航空機におけるモバイルバッテリーの規制強化について強く主張し、その安全性が改めて注目されています。

リチウムイオン電池の発火リスクと現状の規制

番組では、スマートフォンなどに広く使われるリチウムイオン電池が原因とみられる発火事故が相次いでいる現状が特集されました。これらの電池は熱に弱く、高温にさらされることで内部温度が上昇し、発火リスクが高まることが指摘されています。また、リコール対象品や一部の粗悪な非正規品も発火原因となり得るとされています。過去には韓国の航空機内でモバイルバッテリーが火災を起こした事例もあり、日本では機内上部の収納棚へのモバイルバッテリーの設置が禁止されるなどの対策が取られています。

玉川徹氏が『羽鳥慎一モーニングショー』でモバイルバッテリー規制について解説する様子玉川徹氏が『羽鳥慎一モーニングショー』でモバイルバッテリー規制について解説する様子

玉川徹氏の「全面持ち込み禁止」論

こうした状況を受け、玉川氏は自身の見解を展開しました。同氏は「粗悪品も売られているのが現実で、購入者がそれを見分けるのは困難だ」と述べ、「実際に火災が起きている状況で、飛行中に火災が起きれば墜落の危険性もある」と強調しました。さらに、「機内上部の収納棚に入れないという現行のルールだけでは不十分であり、刃渡りの長いハサミなどと同様に、モバイルバッテリーも“機内持ち込み禁止”とするべきではないか」と、全面的な持ち込み禁止を提案しました。

番組キャスターの羽鳥慎一氏が「ルール改正の可能性もあるかもしれない」と応じると、玉川氏は「利用者も空港のチェック担当者も正規品と粗悪品を見分けられない以上、当面は安全な製品が出回るまで、全て持ち込みを止めるしかない。巻き込まれて飛行機が落ちたらたまらない」と、その主張を重ねて強調しました。

ネットユーザーからの反論

しかし、玉川氏のこの発言に対し、インターネット上では様々な反論が上がっています。「リチウムイオン電池がどれほどの製品に使われているか理解しているのか」「飛行機へのモバイルバッテリー持ち込みを禁止すれば、携帯電話やノートパソコンも持ち込めなくなるのではないか」といった意見が多数見受けられ、規制の範囲や実現可能性について議論が巻き起こっています。

まとめ

今回の玉川氏の発言は、モバイルバッテリーの安全性と航空機内での取り扱いに関する国民的な議論を喚起しました。利便性と安全性の間で、どのような規制が適切なのか、今後の動向が注目されます。

参考資料