長年にわたり多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年も最新版となって発売されました。現役生やOB・OGら5000人を超えるリアルな声に基づいて作られた本書は、大学選びの重要な参考書として親しまれています。本記事では、『大学図鑑!2026』の出版を記念し、その内容の一部を抜粋・再編集してお届けします。(本記事は2025年1月時点に執筆された『大学図鑑!2026』の内容に基づいています)
東京の有名私立大学群として知られる「MARCH」は、その五大学それぞれが異なる特徴を持っています。今回は、学生たちの生の声も交えながら、明治大学がどのような雰囲気を持つ大学なのかを掘り下げていきます。夏のオープンキャンパスを控える受験生にとって、大学選びの一助となれば幸いです。
大学選びの参考にしたい学生の姿とキャンパスイメージ
明治大学生の「早稲田コンプレックス」と伝統の元気
近年、指定校推薦や地方から第一志望として入学する学生が増えた一方で、「早稲田コンプレックス」を抱える学生が今も少なくないのが明治大学のリアルな一面です。ある文学部生は、「教授の中にも『W(早稲田)が転んだらM(明治)になるよね』と励ましだか何だかわからないことを言う人がいる」と、その心情を明かしています。かつて「バンカラ」の男臭いイメージがあった明治ですが、全学生の3割以上が女子学生となり、その雰囲気は大きく様変わりしました。
しかし、明治大学の学生が持つ「元気の良さ」は健在です。親しみやすく、明るい性格の明治男子学生は、他大学の女子学生からの人気も高いと言われています。「慶應の男子はナルシストばかり、早稲田は自分を過大評価していて偉そう」という声がある中、「自分たちの立ち位置をよく理解していて、場を盛り上げるのが上手い」と明大男子は高く評価される傾向にあります。
他大学からの評価と明治女子のリアルな声
最も身近にいる明大女子からの評価は、「軟弱な男子ばかりでガッカリ」といった、少々辛辣な声も聞かれます。自身の立場については、「女子にとって明治という肩書はややマイナス。合コンでウケたことがない」(経営学部女子)など、悲しい経験を語る一方で、それらすべてを笑い話に変えるたくましさも持ち合わせています。
サバサバした性格の女子学生が多い印象ですが、近年では井上真央さんや北川景子さんといった有名OGの影響もあり、女子学生のイメージも変わりつつあるという話も聞かれます。
「入ってから好きになる」大学、明治の魅力
ある法学部生は「早稲田は好きで入る大学、明治は入ってから好きになる大学」という興味深い言葉を残しています。これは、入学前のイメージと実際のキャンパスライフでの体験が、学生たちの明治大学への愛着を深めていくことを示唆しています。4年間を通じて、多くの学生が明治大学に心から満足し、その魅力を再発見しているようです。
まとめ:多様化する明治の学生像と変わらない魅力
明治大学は、その伝統的な「元気の良さ」を受け継ぎつつも、女子学生の増加や多様な背景を持つ学生の入学により、その学生像は大きく変化しています。早稲田への複雑な感情を抱きつつも、親しみやすさや場を盛り上げる才能を持つ男子学生、そして自虐的でありながらも明るくたくましい女子学生たちが、明治大学独自の雰囲気を形成しています。
「入ってから好きになる大学」という言葉が示すように、明治大学は入学後にその真の魅力に気づかされ、深く愛される学び舎です。オープンキャンパスなどに足を運び、生の声に触れることで、あなたも明治大学の多様な魅力と学生たちの活気に触れてみてはいかがでしょうか。
参考文献:
- 『大学図鑑!2026』 (2025年1月時点に執筆)
- Yahoo!ニュース (記事元)