【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は11日、アラスカ州で15日に予定されているロシアのウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談について、ウクライナ紛争終結に向けてプーチン氏の考えを探る「様子見の会談」と位置付けた。
【写真】「占領者に領土を明け渡すことはない」 ゼレンスキー氏、トランプ氏らをけん制
普段は自身の交渉手腕を誇示することを好むトランプ氏は、アラスカでの首脳会談が突破口を開く可能性を低く見積もりながらも、プーチン氏との「建設的な対話」を期待していると述べた。
トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、「これはいわば様子見の会談だ」と語った。
「プーチン氏の考えを見極め、それが公正な合意であれば、欧州連合(EU)首脳、北大西洋条約機構(NATO)首脳、そして(ウクライナのウォロディミル・)ゼレンスキー大統領に伝える」「運が良ければ、戦い続けろと言うかもしれないし、取引ができると言うかもしれない」と述べた。
ゼレンスキー氏は、武力で奪われた領土の割譲を拒否している。 2月にホワイトハウスでの首脳会談でゼレンスキー氏を公然と非難したトランプ氏は、ゼレンスキー氏の姿勢に「少し困惑している」と述べ、領土交換が必要だと改めて主張。
「いくつかの領土交換が行われるだろうし、領土変更も必要になるだろう」と述べた。
これに対しゼレンスキー氏は、プーチン氏の要求に屈するべきではないと改めて警告した。
ソーシャルメディアに投稿した声明で、「ロシアは殺りくを止めることを拒否しており、したがっていかなる報酬や利益も受け取ってはならない。これは単なる道徳的な立場ではなく、合理的な立場だ」「人殺しに譲歩は通用しない」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News