オダギリジョー、麻生久美子を「天才」と絶賛!映画『オリバーな犬』での深まる信頼関係

俳優のオダギリジョー(49)が、10日放送のTBS系人気番組「日曜日の初耳学」に出演し、長年にわたり信頼を寄せる女優・麻生久美子(47)への熱い想いを語りました。自身の監督・脚本作品である『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』を巡る彼女との秘話も明かされ、注目を集めています。

監督・脚本家としての新たな挑戦

近年、俳優業にとどまらず、監督や脚本家としてもその才能を発揮しているオダギリジョー。彼が自身の構想を基に手掛けた作品『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』は、2022年にNHKでテレビドラマとして放送され、大きな反響を呼びました。そして今年9月26日には、満を持して劇場版が公開される予定です。この作品では、オダギリジョー自身が出演、監督、脚本、さらには編集までを担当するという、まさに全身全霊を傾けた力作となっています。

麻生久美子への「天才」宣言と“当て書き”

この話題作には、オダギリジョーの代表作の一つであるドラマ『時効警察』で共演した麻生久美子が出演しています。番組では、公私ともに交流がある麻生久美子について、オダギリジョーは「麻生さんって…僕、あんまり人にこんなこと言わないんですけど、天才なんですよ」と、惜しみない賛辞を送りました。さらに、「自分が勝負だと思っていた『オリバーな犬―』では、絶対に麻生さんが必要だったんです。麻生さんに当て書きで、(脚本を)想像しながら書いたんです」とまで明かし、彼女の存在が作品の核であったことを強調しました。

日曜日の初耳学に出演し、麻生久美子を「天才」と評した俳優オダギリジョー日曜日の初耳学に出演し、麻生久美子を「天才」と評した俳優オダギリジョー

一度は降板、しかし再オファーへ

しかし、物語は一筋縄ではいきませんでした。オダギリジョーは一度は麻生久美子にオファーしたものの、その後、彼女に降板を告げるという異例の展開があったのです。その理由についてオダギリジョーは、「ふと、これって『時効警察』っぽくないか?って思って。一旦降りてもらおうかなと思って」と説明。同じ警察が舞台という設定から、『時効警察』との印象が重なることを懸念し、苦渋の決断を下したことを告白しました。

ところが、その役どころの新たなキャスティングについて、オダギリジョーは驚くべきことに麻生久美子本人に相談を持ちかけたといいます。「いろいろと深夜まで、“あの女優さんどうかな?”って相談して」と当時のやり取りを回顧しました。結果的に、「でもやっぱり、麻生さんしかこの役は演じられないんですよね。当て書きしちゃってるし。一旦降ろしたんだけど、ごめ~んって言って、もう1回入ってもらいました」と、最終的に麻生久美子への再オファーを決断したことを明かしました。この紆余曲折を経ての出演に、麻生久美子もVTR出演で「ホント良かった」と喜びを語り、二人の間の深い信頼関係が伺えました。

まとめ

オダギリジョーが監督・脚本を務める映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』は、彼の多才な才能と、長年の共演で培われた麻生久美子との特別な信頼関係が色濃く反映された作品であることが明らかになりました。一度は降板を申し出たにもかかわらず、最終的には再オファーによって出演が実現した麻生久美子の存在は、オダギリジョーにとってまさに「天才」であり、作品に不可欠な存在であったことを示しています。このエピソードは、クリエイターと役者の理想的な協力関係の姿を浮き彫りにしました。

参考資料