国連のグテレス事務総長は、サウジアラビアがイランの関与を主張する東部アブカイクの石油施設攻撃について「現段階で、攻撃に使われた巡航ミサイルや無人機をイラン由来と確認することはできない」と明らかにした。安全保障理事会宛ての報告書の内容としてロイター通信が10日伝えた。
石油施設は9月14日に攻撃を受け、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が犯行声明を出した。サウジや米国、英仏独はイランの関与を指摘したが、イランは否定。国連は調査のため事件の数日後に専門家を派遣した。
報告書は、フーシ派は事件に使われた型の無人機を所持していないようだとも指摘した。安保理は近く、同報告書について協議する会合を開く。(共同)