札幌市のタクシー会社にスロープ付きのユニバーサルデザイン(UD)タクシーの配車を拒否されたとの苦情が車いす利用者らから寄せられ、北海道運輸局が同社を11~12月に計3回口頭指導していたことが11日、同局への取材で分かった。
タクシー会社は札幌市清田区の「日北交通」で「ハロータクシー」として運行し、UDタクシーを6台所有。道運輸局によると、UDタクシーの予約を断られたとの苦情が複数寄せられ、11月に2回、12月に1回、同社に「利用者が納得できる理由を丁寧に説明するように」などと指導した。
同市中央区の小谷晴子さん(64)も10月、車いす利用者であることを告げ、UDタクシーを予約しようとした際に「個人を優遇できない」「予約できる日は教えられない」などと同社に拒否された。その後、小谷さんの携帯電話では何度掛け直しても通じなくなった。