子どもの笑顔は、そのまま親の喜び、そして時には財布の紐を緩めるきっかけとなります。そのため、多くの外食チェーンが魅力的な「キッズメニュー」の開発に力を入れています。本連載では、子連れ家族にとって最適な外食チェーンを探求すべく、各社のキッズメニューや施策を現地取材で徹底的にレポートします。今回焦点を当てるのは、国内外に計198店舗（2025年8月時点）を展開する和食ファミリーレストラン「さと」のキッズメニューです。
和食さとで提供される多彩なキッズメニューの一例。子連れ家族に人気の和食ファミリーレストラン「さと」の子供向け料理のイメージ。
「和食さと」が子連れに選ばれる理由：全国展開と豊富なメニュー
「和食さと」と聞くと、多くの人が「さとしゃぶ」などの食べ放題メニューを思い浮かべるかもしれません。確かに、小学生は大人料金の半額、未就学児は658円から利用可能（3歳以下は無料）と非常にリーズナブルです。しかし、「さと」の魅力は食べ放題だけに留まりません。実は、定食など食べ放題以外の豊富なグランドメニューも用意されており、多様なニーズに応える体制が整っています。今回は、特に注目すべきそのキッズメニューにスポットを当て、子連れ家族にとっての価値を深掘りします。
驚きの充実度！「和食さと」キッズメニュー詳細レビュー
「和食さと」のキッズメニューは、その選択肢の多さにまず驚かされます。一般的なファミリーレストランでは見られないほどのバリエーションが提供されており、子どもが何を食べるか迷ってしまうほどです。
主要なキッズメニューと価格は以下の通りです（全て税込価格）。
- 【おこさまランチ】 658円
- 内容：ハンバーグ、エビフライ、からあげ、フライドポテト、コーン、ミニトマト、ごはん。さらにデザート付き。
- 特徴：グランドメニュー扱いのため、ランチタイムに限らず終日注文が可能です。
- 【板前すしセット】 658円
- 内容：しゃり（ごはん）、すしネタ5種（まぐろ・ツナマヨネーズ・たまご・えび・サーモン）、のり、茶わんむし。
- 特徴：本格的なお寿司を子ども向けに楽しめるセットで、食育の観点からも魅力的です。
- 【選べるお楽しみセット】 658円
- このセットは、以下の①、②、③の中からそれぞれ1品ずつ選んで組み合わせることができます。
- ①ごはんもの：ミニカレー、すし、ミニ天丼、てりやきハンバーグ丼
- ②麺類：ミニラーメン、ミニうどん（温・ざる）、ミニそば（温・ざる）
- ③サイド：ポテト＆唐揚げ
- 特徴：子どもの好みに合わせて自由に組み合わせられる点が最大の魅力です。飽きることなく、来店するたびに異なるメニューを試すことができます。
- このセットは、以下の①、②、③の中からそれぞれ1品ずつ選んで組み合わせることができます。
- 【単品メニュー】
- おこさまカレー 385円
- おこさまうどん 220円
- おこさまカレーうどん 385円
- 茶わんむし 174円
これらのメニューは、ワンコイン以下でキッズメニューを提供する店舗も多い中で、おもちゃなしでセット価格658円と、やや強気な価格設定に見えるかもしれません。しかし、その豊富な選択肢と、時間帯を問わず注文できる利便性を考慮すると、子連れの外食において十分な価値を提供していると言えるでしょう。
読者が知るべき「和食さと」キッズメニューの魅力と利用のヒント
「和食さと」のキッズメニューの最大の魅力は、その選択肢の多様性にあります。和食だけでなく洋食、さらには寿司まで網羅しており、子どもの「今日は何が食べたい？」という気分にきめ細かく対応できます。これにより、食事のマンネリ化を防ぎ、子どもの興味を引きつけ続けることが可能です。
また、「おこさまランチ」が終日提供される点や、「選べるお楽しみセット」で麺類とご飯ものを両方楽しめる構成は、親にとって非常に便利です。子どもが食べたいものが定まらない時や、急な外食ニーズにも柔軟に対応できるため、ストレスなく食事を楽しめます。価格は他店と比較してやや高めですが、その分、質の高い和食の提供と、子どもの満足度を追求したメニュー構成は、賢い選択肢となり得ます。
結論：子連れ外食の強い味方「和食さと」
和食ファミリーレストラン「さと」のキッズメニューは、その驚くべきバリエーションと、子どもの好みに寄り添う柔軟な選択肢により、子連れ外食の新たな可能性を広げています。単なる「子ども向けの食事」という枠を超え、家族全員が満足できる食事体験を提供するための工夫が凝らされていると言えるでしょう。価格設定は強気に見えるかもしれませんが、それに見合うだけの情報量と選択の自由度があり、子どもの成長や好みに合わせて様々な食事を楽しめる「和食さと」は、子連れ家族にとって間違いなく強力な選択肢となるでしょう。
参考資料:
