(CNN) トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は15日、米アラスカ州での重要会談を終え、共同記者会見に臨んだ。トランプ氏は合意に向けて「大きな進展があった」としつつも、「妥結には至らなかった」との認識を示した。
プーチン氏は会見の冒頭、近年の米ロ関係の悪化を認め、「ロシアと米国の間で4年間、首脳会談が行われていなかったのは周知の事実だ。これは長い時間だ。この間、二国間関係は非常に困難な状況にあり、率直に言って、冷戦以来最低の水準に落ち込んでいる。これは両国にとっても、世界全体にとっても利益にならないと思う」と述べた。
そのうえで「以前から首脳同士の直接会談が必要な状況だった」と言い添えた。
一方、トランプ氏は会談で「一定の前進」や「大きな進展」があったとしたうえで、「合意に至るまでは合意ではない」とも付け加えた。
さらに「間もなく北大西洋条約機構(NATO)に電話する。適切だと思う様々な関係者にも電話する。もちろん、(ウクライナの)ゼレンスキー大統領にも電話して、今日の会談について伝える。究極的には彼らの判断次第だ」と説明した。
トランプ氏は「極めて建設的な会談で、多くの点で合意に至った」としつつも、「妥結には至らなかったが、妥結できる可能性は非常に高い」としている。
今回の記者会見ではトランプ、プーチン両氏とも発言後に質問を受け付けなかった。