「森友学園問題」でスクープを連発し、その名を全国に知らしめた元NHK記者で現在はフリージャーナリストの相澤冬樹氏(63)と、同問題で公文書改ざんに関与させられ自ら命を絶った財務省職員、赤木俊夫さん(享年54)の妻・雅子さん(54)との間に“不適切な関係”があったとされる報道が波紋を呼んでいます。この問題は、単なる週刊誌のスクープに留まらず、ジャーナリズムの職業倫理に深い問いを投げかけています。
森友学園問題で活躍した元NHK記者、フリージャーナリストの相澤冬樹氏の顔写真
ジャーナリズムの倫理問題と「西山事件」の再来
ジャーナリズムの世界では、取材対象者と記者の関係には高い職業倫理が求められます。過去には、新聞記者が外務省の女性事務官と「ひそかに情を通じ」、機密文書を入手したとされる「西山事件」という有名な事例がありました。その事件から50年余りが経過した今、相澤氏と赤木夫人の関係を巡る報道は、ジャーナリズムの倫理問題が再び浮上していることを示唆しています。「週刊新潮」2025年7月17日号が報じたこの“禁断愛”は、取材の公正性や客観性が損なわれる可能性を指摘し、ジャーナリストとしての非常識な行為に強い批判が集まっています。
内縁の妻が明かした苦悩と告発
この報道で憤りを表明しているのは、相澤氏と2022年まで約3年間にわたり内縁関係にあったという中国籍の李美琳さん(仮名)です。関西地方に住む30代の彼女は、「取材対象者と身体の関係を持ちながら、それを秘密にして平然と記事を書いてしまう」相澤氏の行為に対し、「怒りが未だに収まりません」と苦しい胸の内を明かしています。森友問題に関する報道が繰り返されるたびに、李さんは精神的な苦痛を覚えていたといいます。
森友問題取材で知られるジャーナリスト相澤冬樹氏と、財務省赤木俊夫さんの妻・雅子さんが親密そうに並んで歩くツーショット写真
相澤氏と「森友問題」報道の功績、そしてその陰で
相澤氏は、2020年3月26日号の「週刊文春」に署名記事を掲載し、赤木俊夫さんの遺書を妻・雅子さんから入手して全文公開したことで一躍“時の人”となりました。その後、雅子さんとの共著を上梓し、数々の賞を受賞。今年1月には大阪高裁が「森友文書」の開示を認めるなど、「森友問題」は今も動き続けており、相澤氏も引き続き「週刊文春」に記事を寄稿しています。しかし、その功績の陰で、内縁の妻は相澤氏と赤木夫人の“不貞行為”に苦しんでいました。実際に相澤氏を直撃した際、彼はまさに赤木夫人と親密そうに“デート”している最中だったと報じられています。
相澤氏と赤木夫人の関係を巡る報道は、単なるスキャンダルに留まらず、取材対象者とジャーナリストの関係、そして報道倫理のあり方を改めて問うものです。「森友問題」の真相解明が進む中で、こうしたジャーナリズムの倫理問題への厳格な対応が、社会全体から求められています。
参考文献
- 週刊新潮 2025年7月17日号
- 週刊文春 2020年3月26日号
- Yahoo!ニュース (https://news.yahoo.co.jp/articles/7f7524b21386484cd50e21a9eb9e053390f40a91)
- デイリー新潮 (https://www.dailyshincho.jp/article/2025/07171103/?photo=2)