人気グループ「TOKIO」が2025年6月25日をもって解散を発表しました。この衝撃的なニュースの引き金となったのは、メンバーである国分太一氏の度重なるコンプライアンス違反です。公にされた情報が少ない中で、取材を通じて彼の仕事現場やプライベートにおける「裏の顔」が徐々に明らかになっています。本記事では、この騒動の詳細と、福田博之日本テレビ社長が語った「複数の事案」の真相、そしてSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)が直面する課題、さらには国分氏の「モラハラ的な素顔」に迫ります。
TOKIO解散の引き金となったコンプライアンス違反問題の中心人物、国分太一氏の表情
日本テレビが明かさなかった「複数の事案」の詳細
TOKIOの解散発表から5日前の6月20日、日本テレビの福田博之社長(63)は緊急記者会見を開き、国分太一氏の国民的人気番組「ザ!鉄腕!DASH!!」からの降板を公表しました。福田社長は降板理由を「複数の事案」による「コンプライアンス上の問題」と説明しましたが、具体的な内容については「関係者のプライバシー保護の観点から説明できない」と繰り返し、多くを語りませんでした。
しかし、水面下では深刻な実態が囁かれています。日テレ関係者の情報によると、局内には厳重な箝口令が敷かれていたものの、国分氏が番組スタッフに対し性的な画像を送りつけたり、高圧的な言動を繰り返したりしていたことは事実とされています。福田社長が「刑法に触れるのか」という質問に対し真っ向から否定したように、個々の事案の刑事罰よりも、企業としてのガバナンス、つまり内部統制の徹底を重視した判断であったことが示唆されています。この一件は、芸能界におけるコンプライアンス意識の重要性を改めて浮き彫りにしました。
STARTO ENTERTAINMENTも把握不能:高まる不信感
国分太一氏がエージェント契約を結んでいる「STARTO ENTERTAINMENT」社(旧ジャニーズ事務所)も、今回の事案の中身を詳細に把握できていない状況が続いていると報じられています。さらに、同社と国分氏との間で連絡が取れない状態が継続しているとの情報もあり、問題の深刻さを物語っています。
かつて国民的アイドルとして人気を博した国分氏が、恩義ある旧ジャニーズ事務所にも多大な迷惑をかける事態を招いたことは、多くの関係者を落胆させています。この不測の事態は、タレントと事務所間のコミュニケーションのあり方、そして芸能プロダクションとしての危機管理体制に大きな疑問を投げかけています。
芸能界で囁かれる国分の「モラハラ的な素顔」
今回のコンプライアンス違反騒動を機に、国分太一氏の性格に潜む「影」の部分がクローズアップされています。芸能記者によると、彼はテレビ局のプロデューサーなど「偉い人」にはイメージ通りの柔らかな態度で接する一方で、制作会社のADをはじめとする「格下」と見なしたスタッフに対しては、度が過ぎるほど強い態度で接することがあったといいます。「ザ!鉄腕!DASH!!」のロケは地方での長丁場が多く、ただでさえ過酷な現場で、彼のパワハラ的な言動がスタッフを振り回してきたとも言われています。
こうした彼の「性根の悪さ」は、一部のジャニーズファンの間では以前から見透かされていたようです。あるジャニーズファンの女性は、国分氏が3年前に自身の誕生日の際、SNSで「あれ? 岸くん、森もっちゃんからお祝いメール来てないけど、まっ! いいかー」と呟いたことに言及しています。これは、お祝いメッセージを送ってこなかったジャニーズ出身の後輩タレントを、わざわざ公に晒し上げる行為でした。また、彼の番組でのリアクションやツッコミが「冷淡」「上から目線」に映ることが多かったといい、前述のSNSの投稿を読んで「いかにも太一クンらしいというか、モラハラ的な素顔を見たような気持ちになった」と語っています。これらの証言は、国分氏の表面的なイメージとは異なる内面の一端を浮き彫りにしています。
芸能界の信頼性と未来への課題
今回の国分太一氏を巡る一連の騒動は、TOKIOという国民的グループの解散という形で大きな衝撃を与えました。コンプライアンス違反の詳細が公にされない中で、関係者の証言やファンの声が示す「裏の顔」は、人気タレントに求められる人間性やプロフェッショナリズムについて深く考えさせられるものです。
芸能界全体において、ハラスメント問題やガバナンスの欠如は長年の課題とされてきました。国分氏のケースは、個人の行動が組織全体に与える影響の大きさを再認識させるとともに、タレントマネジメントを行う事務所やメディアが、より透明性の高い説明責任と厳格なコンプライアンス体制を構築していく必要性を強く示唆しています。今後の芸能界が、いかにして信頼を取り戻し、健全な環境を築いていくのか、その動向が注目されます。
参考文献
- 「週刊新潮」2025年7月3日号、7月10日号(加筆・修正)
- Yahoo!ニュース: https://news.yahoo.co.jp/articles/dfeb1bdd71171e8ed4cd1306961c92ebbac88c8b