90年代のセックスシンボルとして一世を風靡したパメラ・アンダーソン。当時、「パメラ・アンダーソン メイクアップ」と検索すれば、ダークなスモーキーアイにアーチを描く細い眉、淡いピンクの光沢あるリップという、彼女の代名詞とも言えるセクシースタイルが必ず表示された。私生活の派手さも常に話題を集めてきた。しかし、58歳を迎えた現在、彼女はそのイメージを大胆に覆し、「ノーメイク」という新たな自己表現を受け入れている。
パメラ・アンダーソンが1993年当時、ダークなスモーキーアイと光沢あるリップでセクシーな魅力を放つ姿
メイクアップアーティストとの別れが転機に
パメラ・アンダーソンのこの大きな変化には、深い個人的な理由がある。長年彼女のメイクアップアーティストを務めていたアレクシス・ヴォーゲルが乳がんで他界したことが、彼女がシグネチャールックと決別する決定的なきっかけとなった。「彼女は最高だった。だから、彼女がいないなら、メイクアップしない方がマシだと感じた」と彼女は語る。これは単なるスタイルチェンジではなく、大切な人への敬意と喪失感が根底にある。
自己受容と「反抗」の表現
ナチュラルなルックへの移行は、彼女に大きな開放感と喜び、そして「少し反抗的な」気分をもたらしている。「ばっちりメイクしている人たちがいる一方で、私だけがそれに逆らって、みんなと反対のことをしているから」と、この変化が今の自分に「自分らしい」と感じさせていると明かす。
さらに、年齢を重ねることを積極的に受け入れる姿勢も「ノーメイク」の選択に繋がっている。「誰しも年齢を重ねると、見た目が少しおかしくなり始めると思う。私は鏡に写った自分を見て笑っちゃう。『いったい私、どうなってるの?』って」と率直な気持ちを吐露。しかし、それは決してネガティブな感情ではなく、「共感できるし、気分がいい。私はいい状況にあると思う」と、ありのままの自分を受け入れることの重要性を強調している。
現在は、ごくシンプルなセルフメイクをたまにする程度で、バッグの中には日焼け止め、ハイライター、リップバームといった最低限のアイテムしか入れていないと明かしている。
まとめ
パメラ・アンダーソンの「ノーメイク」への転換は、単なる美容トレンドを超え、深い喪失、自己受容、そして年齢という「変化」を恐れずに生きる彼女の哲学を映し出している。彼女の選択は、外見に囚われず、内面の声に耳を傾けることの重要性を私たちに問いかけている。
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