人気ロックバンド「X JAPAN」のリーダーであるYOSHIKIが、自身のX(旧ツイッター)を通じて、アニメ「ダンダダン」に登場するバンド「HAYASii」に関する複雑な心境を明かした後、この件を全て関係者に委ねる方針を示しました。この一連の出来事は、ファンやメディアの間で大きな注目を集めています。
アニメ「ダンダダン」劇中歌への最初の反応
8日に放送されたアニメ「ダンダダン」第18話では、「HAYASii」と名乗るビジュアル系メタルバンドが登場し、ロックナンバー「Hunting Soul」を歌唱しました。そのメンバー構成やパフォーマンスは、上半身裸のドラマーが激しくヘドバンするなど、「X JAPAN」を強く彷彿とさせるものでした。これに対し、YOSHIKIは自身のXで「何これ、XJAPANに聞こえない?」「えー?この件何も知らないんだけど」と驚きを表明。さらに、「HAYASii」というバンド名について、「これって俺の林かな?笑」と自身の本名である「林」との関連性を推測していました。この初期の投稿は、軽い困惑とユーモアが混じったものでした。
本名や亡き父への言及と複雑な心情
しかし、日本時間18日朝、YOSHIKIは「HAYASii」という名前について、より深い疑問を投げかけました。「よく考えたけど、これ俺のLast Name?自殺した俺の父の名前?」と、自身の姓である「林」が、若くして自ら命を絶った父親の名前と重なる可能性に言及しました。彼は、著作権や肖像権の問題は様々な会社に任せているとしつつも、「この件は直接話う?」と、個人的な対話の必要性を示唆しました。さらにYOSHIKIは、「自分のことを書かれた本が出版されるまでは、自分は“Yoshiki”だけを名乗っていた、父が自ら命をたった、と言う事実と今に至るまで、むきあえないまま生きてきたから。とても複雑な気持ち、みんな、悪気ないのはわかってるけど…心が痛いしなぜか涙が出た」と、亡き父親との間に抱える深い葛藤と、今回の件がその痛みを呼び起こした率直な心情を吐露しました。
YOSHIKIがアニメ「ダンダダン」劇中歌「HAYASii」への複雑な心境を明かす
一連の投稿削除と関係者への一任
午後にYOSHIKIは、この一連のX(旧ツイッター)での投稿を全て削除しました。そして、新たに「今回の件、全て関係者に任せます」とだけ投稿し、この問題に関する個人的な発言を終了し、プロフェッショナルな対応に切り替えたことを示しました。YOSHIKIのこの行動は、単なる著作権や肖像権の問題に留まらず、彼自身の深い感情や個人的な歴史に触れるデリケートな問題であることを物語っています。
まとめ
YOSHIKIがアニメ「ダンダダン」に登場する「HAYASii」というバンドとその描写について、当初は戸惑いを見せましたが、その後に自身の本名や亡き父親との関連性を深く考えることで、個人的な苦痛と複雑な感情を露わにしました。最終的に、彼は感情的な投稿を削除し、この件を関連する専門家や関係者に一任する姿勢を示しました。この出来事は、エンターテインメント作品における著名人の描写が、予期せぬ形で当事者の深い感情に触れる可能性を示唆しています。
参考文献
- Yahoo!ニュース: YOSHIKI「ダンダダン」騒動に複雑胸中を吐露も全投稿削除「全て関係者に任せます」 – https://news.yahoo.co.jp/articles/9bfdb3a174e2be6e798093cc5e55eba10131b11c
- スポニチアネックス: YOSHIKI困惑…アニメ「ダンダダン」劇中歌 – https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/08/08/kiji/20250808s00041000192000c.html