米空軍は18日、オールビン参謀総長が11月に退任すると発表した。任期を2年残しての早期退任となる理由は明らかにしていないが、米CNNによると、ヘグセス国防長官が解任する計画を立てていたという。
【写真】2025年6月26日、米議会の公聴会に出席したオールビン空軍参謀総長=AP
オールビン氏はバイデン前政権下の2023年11月に就任していた。トランプ大統領やヘグセス氏が主張する装備の近代化や人員削減などの米軍改革の熱心な支持者として知られていた。空軍内でも突然の退任表明に驚きが広がっている、と報じられている。
米メディアによると、1月の2期目のトランプ政権発足以来、米軍のトップクラスが職を去るのは4人目。六つの軍種で女性初の制服組トップになった沿岸警備隊のフェーガン司令官、黒人として史上2人目の米軍制服組トップに就いたブラウン統合参謀本部議長、女性初の海軍制服組トップだったフランチェッティ作戦部長が解任されている。いずれも「DEI」(多様性・公平性・包摂性)の推進に反対する政権の基本姿勢を人事に反映したものとみられていた。(ワシントン=下司佳代子)
朝日新聞社