将棋女流棋士・竹部さゆり氏、JT杯での「失言炎上」と過去の騒動、活動自粛へ

8月16日、新潟市で開催された「将棋日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)」の解説を務めた女流棋士・竹部さゆり四段(47)の発言がインターネット上で大炎上し、波紋を広げている。彼女の不適切な言動は、将棋界全体にまで影響を及ぼしかねない事態となっており、今後の動向に注目が集まっている。

騒動の経緯:解説中の不適切発言

竹部四段は、渡辺明九段対山崎隆之九段の対局解説中に、山崎九段が「非公開」にしている離婚歴を含む私生活情報を突然語り始めた。この不適切発言に対し、共に解説を務めていた中村修九段が「プライベートな話はちょっと……」と注意したが、竹部四段は止まらず、今度は渡辺九段に関する個人的な話題に触れたという。会場の空気は凍りつき、熱戦に水を差す形となった。

将棋の対局を解説する竹部さゆり女流棋士。真剣な表情で大盤を指している。将棋の対局を解説する竹部さゆり女流棋士。真剣な表情で大盤を指している。

SNSでの謝罪と活動自粛宣言、そして止まない批判

騒動を受け、竹部四段は同日夜、自身のX(旧Twitter)で一連の発言を謝罪。さらに、「今後の活動に関し当面一年間対局以外の公務を自粛させていただきます。また現在お受けしているお仕事についても調整し辞退する方向で検討します」と、1年間の対局以外の活動自粛・辞退を宣言した。しかし、この「火消し」の試みにもかかわらず、X上では「人権侵害、将棋への冒涜」「除名ぐらいしないと」など、彼女への批判の声は止まず、騒動は収まる気配を見せていない。

過去の「毒舌キャラ」と新たな火種「自虐ポスト」

竹部四段は1995年のプロデビュー以来、その奔放な「毒舌キャラ」で知られてきた。しかし、その行き過ぎた発言が問題視された過去も少なくない。2014年には、親しい女流棋士の投稿に「永眠してください」と返信して炎上。同年、ネットの生放送では、解説していた女性棋士に対し、脈絡なく「アバズレ」と発言し、その品位を問われたこともある。

今回の騒動前、8月3日に竹部四段がXに投稿した「自己紹介文」もまた、新たな批判の対象となっている。あるユーザーからの「独自の視点で面白い」という賛辞に対し、竹部四段は「才能薄いのに遊び過ぎ」「可愛くもないのに調子乗ってる」「将棋勝てない残念なひと」など、自身の容姿や戦績、性格に至るまで、常軌を逸した自虐コメントを羅列。最後に「大体こんな感じですと自己紹介しとけばいいかしら」と締めくくっていた。

才能薄いのに遊び過ぎと書かれた女流棋士のX投稿画面。黒い背景に白い文字で自虐的な内容が記されている。才能薄いのに遊び過ぎと書かれた女流棋士のX投稿画面。黒い背景に白い文字で自虐的な内容が記されている。

現在の状況と今後の課題

一連の騒動を受け、竹部四段の行動や発言の背景には何があるのか、その心情は不明である。しかし、このような状況が続くのであれば、一時的にでもSNSから距離を置くことが、将棋界における彼女自身の立ち位置、そして将棋界全体の信頼性維持のためにも賢明な選択となるだろう。

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