古坂大魔王、福山雅治「不適切会合」問題に警鐘「分けて考えないと全部罪に」

マルチタレントの古坂大魔王(52)が22日、TOKYO MXの生情報番組「5時に夢中」に初ゲスト出演し、歌手で俳優の福山雅治氏とフジテレビ女性アナウンサーを巡る「不適切会合」問題について、多角的な視点から警鐘を鳴らしました。この問題が社会でどのように受け止められているか、そして議論のあるべき方向性について、古坂氏は自身の見解を表明しました。

「マシャ会」の経緯と問題の焦点

問題とされている「不適切会合」は、福山雅治氏の愛称から「マシャ会」と呼ばれ、フジテレビの元幹部が主催していたと報じられています。2005年から2019年頃まで長期間にわたり開催され、延べ19人の女性アナウンサーが参加したとされています。メーンMCの垣花正氏は、福山氏が「下ネタ」の代名詞とも言われる存在であることに触れ、「その福山さんが下ネタで叩かれる世の中になったら、普通のオジサンはどうなるのか」と疑問を呈しました。これに対し、古坂大魔王氏は「これは、かなり分けなきゃダメですよね」と、問題を明確に区別して考える必要性を強調しました。

5時に夢中に出演し、福山雅治氏の不適切会合問題について語る古坂大魔王とミッツ・マングローブ5時に夢中に出演し、福山雅治氏の不適切会合問題について語る古坂大魔王とミッツ・マングローブ

古坂大魔王の多角的分析:「罪」を分ける必要性

古坂氏は、今回の問題を単一の「罪」として捉える現在の世間の風潮に疑問を呈し、複数の異なる側面を区別して議論すべきだと主張しました。彼は、一連の問題が中居正広氏の件から始まっている可能性に言及しつつ、以下の点を挙げました。まず、これが「フジテレビの組織的な問題」であるのか、次に「性暴力があったかなかったかの問題」であるのか。さらに、フジテレビの一連の問題を調査する「第三者委員会の報告が、司法上の裁判ではない」こと、そして「それによって決まったことが、法的に有罪ではない」という事実を指摘しました。そして最後に、「福山さんが下ネタを言って、一部の女子アナを不快にさせた」という個別の側面があると述べました。古坂氏は、「これらをザックリ一緒にすると、全部罪になっちゃうけど、実際はこんな罪は存在しないんですよ…なんだけど、なんか罪っぽい」と、現代社会の複雑な状況を表現しました。この発言は、「とうとう福山雅治が出たか」という古坂氏の複雑な心境を物語っています。

ミッツ・マングローブが語る「引きずり下ろしゲーム」

金曜MCのミッツ・マングローブ氏も、この問題に対する社会の反応について言及しました。福山雅治氏を「ラスボス的な感じ」と例え、「こういった、ネットで炎上してどんどんダウンさせていく、社会全体のゲームみたいになっちゃうじゃないですか。権力持ってる人、人気がある人、成功した人、家族がいる人を、引きずり下ろすゲーム…」と述べ、現代のSNSにおける「キャンセルカルチャー」の傾向を指摘しました。ピコ太郎のプロデュースで「PPAP」を世界的にヒットさせるまで、長い下積み時代を経験した古坂氏は、自身の真面目すぎる性格を語り、「不倫ぐらい、したいぐらい。(自分は)真面目すぎて…。たまにマッサージ行くんですけど、それを僕『不倫』って呼んでるんですよ。見たことない人に肌を触らせる、顔も見ないで…」とユーモアを交えながら明かし、スタジオの笑いを誘いました。

結論

番組エンディングで「5時に夢中」初出演の感想を問われた古坂大魔王氏は、「最高ですね。こんなにしゃべれる番組って今、東京では存在しないので」と語り、自由な議論が交わされる番組の価値を評価しました。今回の議論は、福山雅治氏の「不適切会合」問題が持つ多面性を浮き彫りにし、社会的な議論において個々の要素を分けて考えることの重要性を改めて提示しました。

参考資料

  • 東スポWEB
  • Yahoo!ニュース