【AFP=時事】国連がパレスチナ自治区ガザ地区で飢饉(ききん)が起きていると宣言したのを受け、英国のデイビッド・ラミー外相は22日、「人災」であり「義憤を覚える」と非難した。
ラミー氏は声明で、「ガザ市とその周辺地域で飢饉が確認されたことは極めて恐ろしいが、完全に予防可能だった」「イスラエル政府がガザ地区への十分な援助の搬入を拒否したことが、この人災を引き起こした。義憤を覚える」と述べた。
国連は22日、ガザ地区で飢饉が起きていると正式に宣言した。中東で飢饉が認定されたのは初めてで、専門家は50万人が「壊滅的な」飢餓に直面していると警告している。
ラミー氏はイスラエルに対し、事態の改善に向けて至急行動するよう求めるとともに、英国はイスラエルによるガザ市制圧計画への非難を改めて表明。
「必要な支援を最大限のスピードと規模で届けるには、即時停戦が切実に必要とされる。これには、飢饉の震源地であるガザ市における軍事作戦の停止も含まれる」「英国は、この軍事行動を改めて非難する。この行動は、既に壊滅的な人道状況をさらに悪化させ、イスラム組織ハマスに拘束されている人質の命を危険にさらすだけだ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News