高田延彦 フジ大みそか「RIZIN」の見どころを語る





大みそかに見られるおなじみの「出てこいやっ!」を披露する高田延彦=東京・江東区の湾岸スタジオ
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 フジテレビは5年連続で大みそかの31日に格闘技の祭典「RIZIN.20」(さいたまスーパーアリーナ)を生中継(後6・0~11・45)するが、番組に出演する元プロレスラーでタレントの高田延彦(57)がこのほど取材に応じ、見どころを語った。

 格闘技イベントに関わる人となれば、ファンならずとも高田の名前が挙げられるだろうが、「あらかじめ言っておきますが、私、RIZINの人間ではありません、外側の人間ですので(笑)。きょうはイメージキャラクターというファン目線で話させていただきます」と前置きした。

 それでも、もちろん口調は熱い。放送当日は、29日に行われるアメリカの総合格闘技団体「ベラトール」との対抗戦の一部もオンエアされるが、その注目カードから話題の朝倉兄弟まで語り尽くした。

 --イベントを目前に控え、現在の心境は

 「エキサイティングな気持ちでいっぱい。RIZINとしての単独イベントだけではなく、今回は世界でNo.2といわれるベラトールも。ベラトールは”黒船”ではあるが、決して乗っ取りやかっさらいではなく、その真逆。むしろ日本でのマーケットを広げ、RIZINと協調していくという実践のプレゼンテーションの場となる。魂を注いだ共演とでもいうのでしょうか。今までとは刺激が違い、ファンのみなさんが一番得するでしょう」

 --注目カードは

 「ベラトールでいうと、(マイケル)チャンドラー、(エメリヤーエンコ)ヒョードル、(マイケル)ペイジ、(ゴイチ)ヤマウチ、(中村)K太郎。ヒョードルは日本でのラストマッチだし、日系のヤマウチは(関節技などでギブアップを奪う)1本勝ちが19もある非常に興味深い選手。K太郎はベラトールへの試金石のカードとなるでしょう」

 --RIZINは

 「ドラマが伝わりやすいカードがそろっている。ライト級トーナメントだけみても非常にレベルが高いと思います」

 --「バンタム級タイトルマッチ」で朝倉海(かい)選手と初防衛戦に挑む予定だった堀口恭司選手が負傷のため欠場。海選手は急きょマネル・ケイプ選手との対戦になりましたが…

 「マネルのモチベーションは相当高い。過去にないベストコンディションでやってくると思う。だから下手すると下手しますよ(とニヤリ)。海が追われる立場になってくると、これは(かつての王者)恭司が味わってきたことだが、海はそこをどう突破していくのか。その第一弾がマネル戦となる。それよりも堀口戦がなくなったあと、本人から『穴を埋める意味でも誰とでもどんな試合でもやります』と。海のRIZIN愛、責任感をすごく感じた。彼はそういうコメントを出し続ける男。そういうことを踏まえ、海の入場から一挙手一投足に目が離せない。クレバーな男だからマネル戦に気持ちはもうアジャストしているでしょう」

 --兄の朝倉未来(みくる)選手は

 「相手は今まで対戦したことのない骨太、(ジョン)マカバ。未来が今どのあたりにいるのか、地図を見る感じの試金石のような戦いになるのかな。恭司が『俺たちと戦いたければRIZINに来いよ』と言っているように、未来も日本の格闘技を盛り上げたいんだ、と励んでいますね」

 --その朝倉兄弟はYouTuberで話題ですが…

 「そうだね。ついつい見ちゃう。おもしろいねえ。でも、登録の仕方が分からないからマネジャーに聞いて登録したい。儲けに貢献しようか、と。貢献しちゃうと年間のカードが減っちゃうのかな?(笑)。まあ、そんなことはないでしょう、2人とも戦いに飢えているから」

 --朝倉兄弟のキャラクターはいかがですか

 「真逆だね。未来は表情変わらず危険な香りがビンビン伝わってくるし、男の色気もある。海はいつもニコニコしている。2人とも最近見たことのない独特の雰囲気を持つ一流ファイター。普段の雰囲気とリングで戦っているときの覚悟。ぶれがない。あのコントラストが面白い」

 --那須川天心選手については

 「心技体、すべてを持っている。若い21歳。いろいろチャレンジしていってもらいたい。RIZINでしか見られない天心のファイトスタイルを見てみたい」

 高田は時間を忘れるほど、一語一語丁寧に格闘技の魅力を語ったが、最後に今年日本で開催されたラグビーW杯の話題を持ち出し、「注目度が低かったラグビーだったが自治体、企業、メディアがやれることはすべてやって『見ようよ』という環境を作った。競技のすばらしさを伝えたことで、子供たちからルールを知らないお年寄りの方々まで『リーチ、リーチ(マイケル)』と叫んだ。RIZINも見てもらえさえすれば、ルールが分からなくても、骨がきしむ音などは聞こえてくる。それだけでダイナミズムを感じてもらえる」と強調。

 そして「カードの質の高さ、素人の方々が見ても面白い内容になっている。あとはノーバイオレンス、ノーサイド。全体のイベントとしては、ごめんなさい、パクっちゃいますけど、ONE TEAMです」と豪快に笑って取材を締めくくった。(産経デジタル)



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