【AFP=時事】東シナ海での資源開発をめぐり外務省は25日、中国がガス田を開発しようとする動きが確認されたとして、中国側に抗議した。
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外務省は25日、中国が東シナ海で構造物を設置していることを確認し、中国側に抗議したと発表。問題の水域では、両国が主張する排他的経済水域(EEZ)の範囲が重なっている。
外務省は、未だ境界が画定していない状況の中、日中中間線の西側でとはいえ、中国側が一方的な開発行為を進めていることは「極めて遺憾だ」と強く抗議。これまでに計21基の構造物の設置を確認しているという。
日中両国は2008年、問題の水域のガス田を共同開発することで合意し、一方の国だけでの開発を禁止しているが、交渉は2010年に中断された。
外務省は一方的な開発行為を中止するとともに、2008年の合意の実施に関する交渉再開に早期に応じるよう、改めて強く求めた。【翻訳編集】 AFPBB News