Snow Man冠番組に「パクリ疑惑」が浮上、SixTONESが巻き返しを見せる中、人気逆転の可能性は?

STARTO ENTERTAINMENTを代表する人気グループへと成長を遂げたSnow Man。しかし、彼らの冠番組であるTBS系『それSnow Manにやらせて下さい(それスノ)』の新企画が「パクリ疑惑」としてネット上で大きな騒動を巻き起こしています。この騒動の背景には、多忙を極めるメンバーの現状や番組編成の変化があり、同時デビューしたSixTONESの人気上昇と相まって、両グループ間の力関係に新たな変化の兆しが見えています。

Snow Man冠番組「それスノ」に「パクリ疑惑」が浮上:詳細と背景

問題の発端となったのは、8月15日に放送された『それスノ』の新企画「それアドリブでやらせて下さい」です。この企画は、Snow Manのメンバー9人が学園ドラマの不良生徒に扮し、台本のないアドリブパートで即興トークを披露するという内容でした。しかし、この放送を見た多くの視聴者から「既視感を覚える」との声が上がりました。

特に指摘されたのは、Netflixで配信中の人気バラエティー番組『トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~』との類似性です。この疑惑に対し、『トークサバイバー!』の演出・プロデュースを手がける佐久間宣行氏(49)が放送直後に自身のXで「マジかよw」とポストし、大きな反響を呼びました。佐久間氏の投稿には、多くの視聴者が賛同の意を示し、騒動は一層拡大しました。

SixTONESとSnow Man、デビュー同期の二組がエンタメ界で存在感を示すSixTONESとSnow Man、デビュー同期の二組がエンタメ界で存在感を示す

この騒動の背景には、Snow Manメンバーの多忙なスケジュール調整が困難であるという事情があるようです。以前、日曜昼枠で放送されていた『それスノ』は、多岐にわたるロケ企画でファンを魅了していました。しかし、2023年4月に金曜日のゴールデン・プライム帯(午後7~11時)へ移行して以降、メンバーの多忙化に伴い、ダンス企画が中心となっていきました。ダンス企画自体は番組のヒットを牽引する人気コンテンツですが、ネット上では「日曜版の方が良かった」という声も根強く、番組が新たな方向性を模索する中で生まれた企画だったのかもしれません。

また、番組の放送頻度も影響しています。以前は毎週放送されていた『それスノ』が、7月25日以降の5週間で放送されたのは、スペシャル版の8月1日と15日のわずか2週のみでした。これらの放送の平均世帯視聴率は、8月1日が6.7%、15日が5.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、やや失速気味の数字が続いています。音楽配信が主流の時代に、CDシングル・アルバムともにミリオン達成、ライブチケットは入手困難なプラチナチケットとなるなど、グループとしての人気は絶大なものの、冠番組の苦戦が浮き彫りとなっています。

SixTONESの「GOスト」が巻き返し:視聴率と人気の新動向

一方、Snow Manと同じ2020年1月22日にCDデビューを果たしたSixTONESは、近年その人気を急上昇させています。デビュー当初は、両グループのファンがファンクラブ会員数やCD売上で競い合う状況が見られましたが、いつしかSnow Manが大きくリードしている印象でした。しかし、SixTONESもシングル、アルバムともに40万~50万枚台の売上を記録し、人気グループとしての地位をしっかりと確立しています。

これまでSixTONESの冠番組は日本テレビでの単発放送に留まっていましたが、今年4月からはついに同局でレギュラー冠番組『Golden SixTONES(GOスト)』の放送がスタートしました。初回4月6日の放送では芸能界の大御所である明石家さんま(70)を迎え、日テレのバラエティー班が本気を見せるかのように毎週多彩な企画を展開。放送開始当初は5.9%という世帯視聴率で始まり、その後4~5%台と厳しい数字が続いていましたが、ここにきて巻き返しを見せています。

ファンの間で視聴習慣が定着してきたのか、『GOスト』は7月27日の5.9%から8月24日の7.7%まで5週連続で視聴率が右肩上がりを記録。さらに、同じ週に放送された『それスノ』の視聴率を上回る回も増えてきています。『GOスト』の放送時間帯には、事務所の先輩である嵐の松本潤さん(41)主演の日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)が放送中にもかかわらず、放送回によっては民放キー局で2位を獲得する週もあります。

また、『それスノ』が放送されない週には、ダウンタウンの浜田雅功さん(62)がMCを務める『オオカミ少年』の2時間スペシャルが多く放送されており、この番組のレギュラーにはSixTONESのジェシーさん(29)と田中樹さん(30)が起用されています。これは、SixTONESがグループとしても、メンバー個人としても、テレビでの露出を増やし、ファン層を拡大していることを示しています。

エンタメ専門家が語るSnow ManとSixTONESの未来の「伸びしろ」

芸能ジャーナリストの平田昇二氏は、両グループの関係性について分析しています。平田氏によると、少し前までは、アイドル的な親近感や好感度で優位に立っていたSnow Manが、アーティスト色の強いSixTONESを人気面で一歩リードしていました。しかし、『GOスト』のスタートは、SixTONESにとって地上波の日本テレビ系での冠番組を通じてさらなるファン層の拡大が期待できる大きな転機となりました。同番組は、人気長寿番組『行列のできる相談所』の後番組として一部では苦戦も予想されていましたが、健闘を見せています。

さらに、7月からはSixTONESのメンバーたちが豪華ゲストを迎えて本格的なコントに挑戦するAmazon Prime Videoの配信番組『ワロタ!』もスタートしました。平田氏は、音楽番組と比べ、バラエティーやコント番組はメンバーそれぞれのパーソナルな魅力や人間味がより表現されやすく、視聴者の親近感を高め、新規ファンの開拓にも繋がると指摘します。このことから、「伸びしろ」という点では、今後SixTONESがSnow Manとの差をさらに縮める可能性は高いと見ています。

結論

Snow Manが冠番組での「パクリ疑惑」と視聴率の伸び悩みという課題に直面する一方で、SixTONESは新たな冠番組『GOスト』での視聴率上昇やメンバー個人の活躍を通じて、着実に人気を拡大しています。デビュー同期である両グループの競争は、日本のエンターテインメント業界における新たな人気地図を描き出すことになりそうです。今後、SixTONESがSnow Manを完全に追い抜き、トップを走り続ける存在となるのか、その動向に注目が集まります。

参考資料

  • FRIDAYデジタル
  • Netflix
  • X (旧Twitter)
  • ビデオリサーチ