10月28日、東京・元赤坂の赤坂御苑で天皇皇后両陛下主催の秋の園遊会が盛大に開催されました。この伝統ある行事に、将来の天皇陛下である秋篠宮家の長男・悠仁さま（19）の姿はありませんでした。9月に成年式を迎えられ、そのご出席が期待されていた中での欠席は、多くの国民の関心を集めています。今回の記事では、悠仁さまが園遊会を欠席された背景にある複数の要因について深掘りします。
天皇皇后両陛下主催の秋の園遊会に1400名が参列
園遊会は、天皇皇后両陛下が主催される春と秋の恒例行事として、東京・港区の赤坂御苑で行われます。今年の秋の園遊会には、日本中央競馬会（JRA）の歴代最多勝騎手である武豊氏、石川県輪島塗の漆芸作家で人間国宝の山岸一男氏、元内閣審議官の新原浩朗氏と俳優・歌手の菊池桃子さんご夫妻など、各界の功労者や著名人約1400名が招待されました。会場は華やかな雰囲気に包まれ、両陛下や皇族方は招待者一人ひとりと和やかに言葉を交わされました。
この重要な場に、40年ぶりの男性皇族の成年式を9月に終えられたばかりの悠仁さま（筑波大学1年）の姿はありませんでした。宮内庁は事前に「大学の授業を優先されるため」と、欠席の理由を説明していました。
悠仁さまの公務と学業の兼ね合い：紀子さまのご意向も影響か
宮内庁の担当記者によると、悠仁さまが10月から大学の授業が本格的に始まったことを考慮し、公務などの行事へのご出席は学業との兼ね合いが最優先されるという方針は、順当な判断とされています。しかし、悠仁さまのご出席をめぐっては、母である紀子さまが強く望まれていたとの報道も一部で出ていました。
悠仁さまは9月6日の成年式後、姉の佳子さまと共に世界陸上をご観戦されたり、大阪・関西万博をご視察されたりするなど、精力的に公務をこなされてきました。これらの活動は、紀子さまのご意向や狙いのもとに進められたとされており、その流れで今回の園遊会ご出席も望まれていた、と推測する声も聞かれます。実際のところ、宮内庁からは「可能であればご出席いただきたいが、無理はしないでいただきたい」という慎重な空気が伝わってきていたようです。
秋の園遊会を欠席された悠仁さま。公務と学業の兼ね合いが注目される秋篠宮家のご一家。
宮内庁内部の声と秋篠宮家の「プレゼンス」
紀子さまに限らず、秋篠宮家やその関係者の間には、将来の天皇陛下というお立場を鑑み、悠仁さまに「どんどん様々な場に出ていただきたい」という強い思いがあると言われています。特に、小室圭さんと眞子さんのご結婚に至るまでの経緯を踏まえ、「秋篠宮家のプレゼンス（存在感）を高めたい」という考えが根底にあるとされます。皇位継承順位1位と2位を抱える皇嗣家として、国民からの理解を改めて得るために、公務への積極的なご参加は重要だと認識されているのでしょう。
一方で、宮内庁内からは「悠仁さまはまだお若い」という慎重な声も上がっています。人間国宝や各分野の達人といった方々を前にして、「学生である悠仁さまが何を語ることができるのか」という点も、ご出席を見送る大きな理由の一つと見なされていたようです。若年での公式の場への登場は、その経験や専門性とのバランスが問われる場合がある、という配慮が背景にあると考えられます。
突然のインフルエンザ罹患が決定打に
さらに、悠仁さまは園遊会直前の10月20日にインフルエンザに罹患され、発熱のため宮邸で静養されていると発表されました。これにより、仮に当初ご出席の意向があったとしても、健康上の理由から園遊会へのご出席は物理的に不可能となってしまいました。結果として、学業優先という公式な理由に加え、体調不良が決定的な欠席要因となった可能性が高いでしょう。
今回の悠仁さまの園遊会欠席は、学業、公務、皇嗣家としての「プレゼンス」、そして健康問題という複数の要素が複雑に絡み合った結果と言えるでしょう。将来の天皇陛下としての重責を担う悠仁さまにとって、今後もその活動やご成長は引き続き国民の大きな注目を集めることとなるでしょう。
参考文献:
