日本で大流行中!Z世代を魅了する謎のキャラクター「ラブブ」の正体と社会現象

移り変わりの激しい流行の主役たち。2025年夏、日本の若者、特に女性たちの間で熱狂的なブームを巻き起こしているのが、香港発のキャラクター「ラブブ」です。その人気は単なる流行に留まらず、社会現象として消費経済アナリストの注目を集めています。なぜラブブはこれほどまでに人々を惹きつけ、日本社会にどのような影響を与えているのでしょうか。本記事では、その背景と魅力を深掘りします。

「入手困難」の象徴:ラブブブームの背景と実体験

2025年の夏、マクドナルドのハッピーセットのポケモンカードやNintendo Switch2など、「手に入らないモノ」が転売や行列、ゲリラ販売を通じて話題を呼んでいますが、その中でも若い女性たちが最も欲しがるアイテムとして「ラブブ」が圧倒的な存在感を示しています。お盆明けから認知度を高め、8月25日からはユニクロとのコラボレーションが始まり、その人気はさらに広範な層にまで浸透しました。

消費経済アナリストである筆者の渡辺広明氏もこのブームに注目。実際にラブブ販売元の「POPMART」の入店抽選に当選した知人女性に同行し、その熱狂ぶりを取材しました。その際、運良く彼女からラブブのぬいぐるみペンダントを定価(税込3,190円)で譲り受けることに成功。この「入手困難」なアイテムを手に入れた体験は、ラブブが単なるキャラクターグッズ以上の価値を持つことを物語っています。

50代男性が体験した「ラブブ」の影響と社会的視線

入手したラブブをカバンに付け、10日間外出してみた渡辺氏。58歳男性がラブブを身につけることで何が起きるのか、興味深い観察結果が得られました。東横線で隣の女性に「盗撮」されたり、商談先では若い女性だけが興味を示すなど、ラブブが特定の世代や性別に強くアピールするアイテムであることが浮き彫りに。さらに、周囲からは「ラブブ狩り」を心配する声が上がり、歓楽街ではカバンから外すという注意喚起がされるほど、その人気ゆえのトラブルも懸念される状況です。これはラブブが社会的な注目を集める存在となり、所有すること自体が一種のステータスやリスクを伴うことを示唆しています。

カバンにラブブのぬいぐるみペンダントを付けた消費経済アナリスト渡辺広明氏カバンにラブブのぬいぐるみペンダントを付けた消費経済アナリスト渡辺広明氏

ラブブ誕生から世界的人気へ:ブサカワキャラの魅力

そもそも「ラブブ」とは、香港出身でオランダ育ちのアーティスト、カシン・ロンが2015年に発表した絵本『謎のブーカ』に登場する「ザ・モンスターシリーズ」の一員です。その最大の魅力は「ブサカワ(ブサイクで可愛い)」という独特なデザインにあります。

ラブブが世界的なブームとなったきっかけは、2024年半ば頃に韓国の人気アイドルグループBLACKPINKのリサが自身のSNSでラブブを投稿したことでした。これに続き、リアーナやベッカムといった世界的なセレブリティもラブブを持つようになり、瞬く間にアメリカ、中国、韓国を中心に爆発的な人気を獲得しました。日本での本格的なブームは今年7月頃からとされており、国内のインフルエンサーがラグジュアリーブランドのバッグにラブブを付けて投稿したことが、情報拡散の大きな要因となったようです。このように、ラブブはアーティストが生み出したキャラクターが、セレブやソーシャルメディアを通じて世界規模の消費トレンドへと発展した典型例と言えるでしょう。

まとめ

「ラブブ」のブームは、単なる可愛らしいキャラクターグッズの流行に留まらず、現代社会における「入手困難なものへの熱狂」、「SNSとインフルエンサーの影響力」、そして「グローバルなポップカルチャーの波」を象徴する現象です。その「ブサカワ」な魅力は、Z世代を中心に幅広い層を惹きつけ、ユニクロとのコラボレーションによりさらに一般層へと浸透しています。消費経済アナリストの視点からも、このラブブブームが日本の消費行動や若者文化に与える影響は大きく、今後もその動向から目が離せません。

参考文献: