12月2日に発表されたトーハンの週間ベストセラーで、コミックス部門の第1位に『薬屋のひとりごと 16』が輝きました。後宮を舞台にしたミステリとファンタジー、ラブコメ要素が融合した本作は、その絶大な人気から多岐にわたるメディア展開を見せています。特に最近では、テレビアニメの続報に加え、実写映画化の報道がファンコミュニティで大きな話題となっています。
『薬屋のひとりごと』の絶大な人気と多角的なメディア展開
『薬屋のひとりごと』は、元々小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されていた作品で、その人気から小説版も好評を博しています。コミカライズ版は「月刊ビッグガンガン」と「サンデーGX」という二つの雑誌で展開されており、今回首位を獲得した16巻は「月刊ビッグガンガン」版です。架空の中世東洋を思わせる世界観で、毒見役の少女・猫猫(マオマオ)が難事件に挑む姿が読者を魅了しています。
2023年にはテレビアニメ版が放送開始され、2025年1月には待望の第2期、さらに第3期の放送も決定しています。加えて、2026年12月にはアニメ劇場版の公開も控えており、その勢いはとどまることを知りません。
『薬屋のひとりごと 16』のコミックス表紙
実写映画化報道と芦田愛菜さんの主演決定(非公式)
そして12月3日には、「週刊文春」のウェブメディア「文春オンライン」が、『薬屋のひとりごと』の実写映画化が決定し、女優の芦田愛菜さんが主人公・猫猫役を務めると報じました。これは現時点では公式発表ではないものの、このニュースは瞬く間に広がり、ファンの間で様々な声が上がっています。
「芦田愛菜ちゃんが演じるの納得感半端ない」「芦田愛菜ちゃんなら文句を言う人も少ない…かな」「実写化と聞いて『え…?』となったけど、芦田愛菜ちゃんの名前が出た瞬間で空気が一変」といったコメントがSNSを賑わせ、実写化に対する複雑な心境を吐露しつつも、芦田さんの演技力と人柄への厚い信頼がうかがえます。
知性派・芦田愛菜さんと猫猫の共通点
芦田愛菜さんといえば、2019年に刊行した自身初の著書『まなの本棚』で年間100冊以上を読む大の読書家であることを明かしており、まさに「筋金入りの“本の虫”」として知られています。同書では、彼女が本当に教えたくなかったという約100冊の本を紹介しているほか、山中伸弥さんや辻村深月さんとの対談では、14歳にして大人顔負けの鋭い問いかけで深い議論を交わしました。
この知的なイメージは、作中で鋭い洞察力と知識で謎を解き明かす猫猫のキャラクターと見事に重なります。ファンが芦田さんの起用に納得するのも頷けるでしょう。公式からの正式な発表が、今か今かと待ち望まれています。
『薬屋のひとりごと 16』のあらすじ
『薬屋のひとりごと 16』では、再会を願う猫猫の胸に新たな使命が託されます。狐の里の倉庫に忍び込んだことが神美にばれ、猫猫は薬師として砦に連れてこられることになります。一方、都では羅漢が逆賊子昌を討つべく、壬氏に軍を動かすよう進言。着々と進む戦の気配に、猫猫は砦にいる響迂(キョウウ)たち子供が巻き込まれることを心痛めます。砦での決戦が描かれる、緊迫の第16巻です。
「薬屋のひとりごと」は、コミックスの売上だけでなく、アニメや実写化の報道でさらに注目度が高まっています。今後の公式発表と作品のさらなる展開に期待が高まります。





