SCO首脳会議:中国が「グローバルリーダー」としての存在感、多極化世界秩序へ

今週末、中国・天津で開催される上海協力機構(SCO)首脳会議は、西側諸国に対抗し、中国が世界的なリーダーシップを発揮しようとする野心的な試みを浮き彫りにしています。独裁者、ポピュリスト、友好国、敵対国、そして世界最大の民主主義国家の指導者らが一堂に会し、習近平国家主席の主催のもと、新たな国際秩序の構築に向けた重要な拠点としてのSCOの役割が強調されます。

中国・天津で開催される上海協力機構(SCO)首脳会議の様子。各国首脳が集結し、中国の国際的な影響力拡大を示すイベントとなった。中国・天津で開催される上海協力機構(SCO)首脳会議の様子。各国首脳が集結し、中国の国際的な影響力拡大を示すイベントとなった。

SCOの役割と中国の戦略的意図

中国の港湾都市天津で31日から2日間にわたり開催されるSCO首脳会議は、アジアと中東から多数の首脳と代表団が参加し、中国当局によってSCO史上最大規模と宣伝されています。SCOは地域的な安全保障の枠組みとして2001年に設立されて以来、中国とロシアが世界の勢力均衡を自国に有利に導くための重要な基盤としてその規模と範囲を拡大してきました。特に、トランプ政権下の米国が同盟関係を揺るがし、世界的な貿易戦争を仕掛ける中で、習主席はこの華やかな外交の舞台を通じて、中国を安定的かつ強力な代替指導者としてアピールする狙いがあります。この首脳会議の数日後には北京で大規模な軍事パレードも予定されており、急速に発展する中国の軍事力を世界に示す別のメッセージが発信されることになります。

多様性と「安定の力」を強調する中ロ関係

今回の会議には、ロシアのプーチン大統領や親ロシア派のセルビアのブチッチ大統領、スロバキアのフィツォ首相といった欧州首脳に加え、北朝鮮の金正恩総書記やミャンマー国軍のミンアウンフライン最高司令官といった独裁国家の指導者も出席します。プーチン大統領は到着に先立ち、中国とロシアのパートナーシップを世界の「安定の力」と称賛し、中国国営新華社通信へのインタビューでは、「公正で多極的な世界秩序を構築するというビジョンにおいて両国は一致団結している」と述べました。これは、米国主導の世界秩序から不当な不利益を被っているという両国の認識と、その現状を見直す姿勢を示唆するものです。SCO加盟国は、中国、ロシア、インド、イラン、パキスタン、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンを含み、世界の広大なエネルギー資源を管轄し、世界人口の約40%を統治しています。

ユーラシアにおける中国の「主要な設計者」としての地位

SCOには国家間の対立や政治体制の大きな違いを抱えるメンバーが含まれるため、その有効性について疑問の声も上がっています。しかし、パキスタンのラホール大学安全保障・戦略・政策研究センター所長であるラビア・アクタル氏は、「中国は、自国がユーラシアにおいて不可欠な主催者であり、ライバル国を同じテーブルに着かせ、大国間の競争を管理された相互依存に転換できる能力を持っていることを示したいと考えている」と指摘します。この多様性こそが、中国が単なる地域秩序形成の参加者ではなく、「主要な設計者であり、ホストでもある」というメッセージを強調する役割を果たしているのです。

結論

今回の上海協力機構首脳会議は、中国が世界における自身の役割を再定義し、西側中心の秩序に代わる多極的な国際社会の構築を主導しようとする明確な意思表示と言えるでしょう。各国の指導者が集結するこの機会は、中国が地政学的な影響力を拡大し、新たなグローバルリーダーとしての地位を確立するための重要な一歩となることが予想されます。国際社会の勢力均衡が変動する中で、SCOの動向は今後も注目に値します。

参考文献