小泉進次郎氏「新幹事長」の可能性?杉村太蔵氏が語る“ウルトラC”と永田町の現実

元自民党衆院議員で「小泉チルドレン」の一員であった杉村太蔵氏(46)が31日、TBS系「サンデージャポン」に生出演し、自民党の政局における「ウルトラC」として、小泉進次郎農相が新たな幹事長に就任する可能性を示唆しました。政界の要職人事を巡る憶測が飛び交う中、杉村氏の大胆な提言は注目を集めています。

元自民党衆院議員の杉村太蔵氏がテレビ番組で小泉進次郎氏の自民党幹事長就任について大胆な見解を述べる元自民党衆院議員の杉村太蔵氏がテレビ番組で小泉進次郎氏の自民党幹事長就任について大胆な見解を述べる

杉村氏が提唱する「小泉幹事長」の具体策

番組内で「“ウルトラC” 小泉進次郎 新・幹事長 誕生の可能性も」とのテロップが流れると、MCから見解を求められた杉村氏は、まず石破茂氏の現在の政治的優先順位に言及。「安全保障もさることながら、日米の関税交渉の取りまとめ、防災庁の設置、そしてコメ政策が喫緊の課題だ」と述べました。

その上で、石破氏が農林族であった経緯に触れ、「農政改革を推し進めるには、党内に強力な改革派を置く必要がある」と指摘。小泉進次郎農相を幹事長に据えることで、政府の農政と党の改革路線を連携させる構想を示しました。さらに、幹事長の重要な役割である野党との交渉について、小泉氏であれば日本維新の会や国民民主党など、様々な野党との折衝もスムーズに進められるのではないか、と新たな幹事長像を提案し、その可能性に賛同を求めました。

永田町「黒帯記者」が語る現実的な見方

しかし、長年にわたり永田町で取材を続ける「黒帯記者」の異名を持つTBS政治部の長田ゆり氏は、杉村氏の「ウルトラC」に対し、異なる見方を示しました。長田氏は「私たちの取材では、小泉氏が幹事長職を打診されたとしても、受ける可能性は低いのではないか」とコメント。政治記者としての現場感覚に基づき、杉村氏の提案は現実的ではないとの慎重な見解を述べ、その場の議論を深めました。

結論

杉村太蔵氏による小泉進次郎氏の自民党幹事長就任という大胆な「ウルトラC」の提言は、現行の農政課題や野党交渉の観点から一つの可能性を示しました。しかし、永田町のベテラン政治記者である長田ゆり氏の見解は、現時点での小泉氏の幹事長就任へのハードルの高さを浮き彫りにしています。党役員人事を巡る憶測は今後も続くものとみられ、政界の動向から目が離せません。

参考資料