小泉農相は31日、東京都内で記者団の取材に応じ、コメのできばえの目安となる「作況指数」の廃止を巡り、類似指標の公表も柔軟に検討する考えを示した。「作況指数のようなものも参考にしたいという声に対し、参考としてどういったものを示すか、やることはあるのではないか」と述べた。
1956年から公表されているコメの作況指数を巡っては、総務省の統計委員会で廃止ではなく改善を求める意見が出ていた。自民党内からも生産現場の混乱を招きかねないと慎重論が出ている。
また小泉氏は31日のNHK番組で、2025年産の主食用米の生産見込み(8月15日時点)が順調に推移していることに言及し「間違いなく価格安定につながる」と述べた。「本格的になる新米の収穫を最後まで見届けたい」と動向を注視する姿勢を示した。