2024年8月31日、日本テレビ系『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』チャリティーマラソンで105キロを見事に完走したSUPER EIGHTの横山裕。東京・両国国技館のステージ上で、2015年に他界した母親へ涙ながらに完走を報告する姿は、日本中の視聴者に深い感動を与えました。しかし、ゴール地点でメンバーが横山を見送るにとどまった演出は、一部で疑問の声も上がっています。彼らはなぜ、最後まで伴走しなかったのでしょうか。
『24時間テレビ』感動のゴール:横山裕、亡き母への誓い
44歳で105キロという長距離を走り抜いた横山裕は、まさにその勇姿で多くの人々に希望と感動を届けました。ゴールまで残り300m地点の両国国技館外門では、チャリティーTシャツを着用した村上信五、丸山隆平、安田章大、大倉忠義らSUPER EIGHTのメンバーが彼を出迎えました。しかし、メンバーはそのまま横山と共にステージへ駆け上がることはせず、会場内の出入り口で横山を見送るにとどまりました。King & Princeの永瀬廉ら今年のチャリティーパーソナリティーに迎えられた横山ですが、5人全員でゴールテープを切る演出があれば、より一層会場は盛り上がったはず。なぜ、このような選択がされたのか、その背景には先輩グループへの「リスペクト」があったと、旧ジャニーズ事情に詳しい芸能ライターは指摘します。
24時間テレビ48チャリティーマラソンを完走し、感動のゴールを迎えるSUPER EIGHT横山裕
先輩グループに倣う? SUPER EIGHTメンバーの「伴走なき」選択の背景
横山裕が今回走り切った105キロという距離は、実はある先輩ランナーへの挑戦の表れでもありました。それは2014年の『24時間テレビ37』で当時43歳でチャリティーランナーを務め、101キロを走破した元TOKIOの城島茂の記録を上回ることを目標に設定されたものです。横山がランナーとして多くの参考にしたのは、まさにこの先輩の姿でした。実際に、マラソン2日目、70キロ地点で休憩を取っていた横山の元へ、SixTONESの森本慎太郎と共に差し入れを届け、サプライズで激励に駆けつけたのも城島茂本人だったことからも、その深い繋がりが伺えます。SUPER EIGHTメンバーの「伴走なき」ゴール演出は、先輩グループへの敬意と、ランナーである横山を際立たせるための演出意図があったのかもしれません。
TOKIO城島茂の感動ゴール:メンバーが魅せた「ヤカラの乱入」!?
先輩グループによる伴走演出として、対照的ながらも伝説となっているのが、城島茂が2014年にゴールした際のTOKIOメンバーの行動です。当時、ゴールまで残り300mとなった日本武道館に駆けつけたのは、やはりTOKIOのメンバーでした。彼らはチャリティーTシャツではなく、各自が私服スタイルでワーっと城島リーダーの元へ駆け寄ったため、一瞬「一般人が乱入してきた」と勘違いしたリーダーが表情をこわばらせたのは語り草になっています。しかしすぐに笑顔を見せ、長瀬智也、山口達也、国分太一、松岡昌宏の伴走と励ましを受けながら、城島は無事にゴールテープを切りました。この「私服での乱入」とも称される温かい伴走は、TOKIOならではの絆とユーモアが溢れる名場面として、多くのファンの記憶に残っています。SUPER EIGHTが選んだ「見送る」という形は、TOKIOの「駆け寄る」とは異なるアプローチながらも、ランナーへの敬意を表すものだったと言えるでしょう。
結び
SUPER EIGHT横山裕さんの『24時間テレビ』チャリティーマラソン完走は、亡き母への深い想いと、それを支える仲間たちの存在が感動を呼びました。彼の105キロという挑戦、そして先輩であるTOKIO城島茂さんの記録を意識したその姿勢は、多くの人々に勇気を与えたことでしょう。SUPER EIGHTメンバーがステージでの伴走を選ばなかった背景には、横山さんの雄姿を際立たせるための演出意図や、先輩グループへのリスペクトといった、彼らなりの深い配慮があったのかもしれません。それぞれのグループが異なる形でランナーを支え、感動を紡ぎ出す『24時間テレビ』の舞台裏には、いつも温かい物語が息づいています。