デザイナーだけでなく、モデルたちにとっても夢の舞台であるファッションウィーク。先日、ニューヨークのピザ屋で働く男性が、パリコレのショーに出演し話題に。ピザ職人が注目のランウェイモデルになるまでの軌跡をお届け。
ピザ職人からランウェイモデルへ
アメリカ・ニューヨークにある、「Scarr’s Pizza」のピザ職人として活躍するクリスティアーノ・ウェンマン(24歳)。彼の新たなキャリアは、話題のニューヨークのデザイナー、ウィリー・チャバリアのパリ・ファッションウィークのショーを歩いたことから始まったという。
数々のアイコニックなタトゥーが刻まれている彼は、『New York Post』のインタビューで、国際的なモデルとしてのキャリアを築いたことを「本当のシンデレラ・ストーリー 」と語っている。
同メディアによると、ジャスティン・ビーバーやケンドリック・ラマー、ビリー・アイリッシュといったセレブに愛用されているブランド、ウィリー・チャバリアで働く男性が、小麦粉まみれでカウンターにいたクリスティアーノを発見し、ブランドのアンダーウェアラインのためにスカウトしたとのこと。
「彼らは 『どうして今まで会わなかったのかわからない。パリに来てくれ』って言ったんだ。『マジか!よし、やるぞ』って思って、気がついたらフランス行きの飛行機を予約していたよ」
ピザ屋のボスもクリスティアーノの新たな挑戦を応援していて、彼はパリのファッションウィークで行われたショーで、チャバリアの2025年秋冬コレクションのルックを着てランウェイを闊歩。当初は不安な気持ちで挑んだというが、デザイナーのウィリーや彼のチームは、こんな言葉をかけてくれたという。
「ウィリーは私を座らせてこう言ったんだ。『君がここにいるのには理由があるし、ショーに起用したのにも理由がある』。それに『君はもうスターだ』とも言ってくれた。それが私の気持ちを変えてくれたんだ。写真にも表れていると思うよ」