人気姉妹音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」の小春(36)が1日、自身のインスタグラムを更新し、今年1月に出産した息子が脳に重い障害を負ったことを公表しました。出産時の予期せぬ事故と、その後の苦悩、そして息子さんの小さな成長がもたらす希望について、率直な胸の内を語っています。この公表は、多くのファンや、同様の境遇にある親たちに大きな衝撃と共感を呼んでいます。
チャラン・ポ・ランタンの小春、息子が脳に障害を負ったことをインスタグラムで公表
出産時の不運と「重症身体障害児」の診断
小春さんは、今年1月に芸術家の小池健輔氏との再婚と出産を発表し、新たな生活が半年以上経ったことを報告しました。しかし、その裏には筆舌に尽くしがたい困難があったと明かしています。出産中、突然赤ちゃんが苦しい状態になり、複数の不運が重なった結果、救急搬送された大きな病院で最善の治療が尽くされたものの、息子さんの脳は大きなダメージを受けてしまいました。
脳波は平坦、MRIでは大脳全体が真っ暗という衝撃的な診断結果に直面し、「これから色々とできなくなることが出てくる可能性がある」と告げられたといいます。小春さんは「診療説明書に書かれている『重症身体障害児』を目にした時、今までの人生で感じたことのない気持ちが深く心に刺さったのを覚えています」と当時の心情を吐露。出産までは順調で元気だっただけに、「自分の病院選びが良くなかったのではないか」「帝王切開を強く望めばよかったのか」「自分が何かできたのではないか」といった自責の念に駆られ、診断結果を調べては苦しくなり、今の状態を受け入れるまでに大変な時間を要したと語っています。
絶望から希望へ:息子の奇跡と成長
未来への希望が当たり前のように楽しみにしていた日々から一転、あまりにも急な出来事に、小春さんは正直「今でも立ち直れているわけではありません」と率直な胸の内を明かしています。「歌が好きな子になったりするのかな、アコーディオンを弾いたりして。音楽が好きになってくれたら良いなあ」と、かつて抱いた夢が打ち砕かれたことへの深い悲しみも滲ませています。
しかし、その中で愛息のために曲を制作したことを告白。さらに、状況は刻々と変化し、息子さんの信じられないような成長があったと明かしました。数ヶ月のうちに呼吸器が外れて自発呼吸ができるようになり、口からミルクが飲めるようになるなど、驚くべき回復力を見せたといいます。小春さんは「本当に頑張り屋さんです、私に似たのかな。私に似たってことにしておいてください。私に似ました。はい。そして最近、突然目を見て笑うようになりました」と、息子さんの生命力と、それに伴う喜びを綴っています。
「医療ではわからないことが沢山あるんだそうです。『赤ちゃんの可能性は無限大で…』と説明された時、何わけわからん綺麗事を今この状況の時に言ってくるんだろとか思ってたのですが、本当にそうなんだなぁと、息子の成長を見ながら日々感じています」と、当初は信じられなかった言葉が、今では実感として響いていることを語りました。
同じ境遇の仲間へ:支え合いを呼びかけ
小春さんの公表の背景には、同じ境遇にある人々との繋がりを求める強い思いがあります。彼女はインスタグラムを通じて、「もしも同じ境遇の方がいらっしゃいましたら、お友達になってください。ちょっとひとりぼっちで心が折れそう!なにかいいリハビリとか、病院とか、なんでも知りたいです」と、切実な呼びかけを行いました。
この呼びかけは、障害を持つお子さんを育てる親たちが直面する孤独感や情報への渇望を代弁するものであり、多くの共感を呼んでいます。小春さんの勇気ある告白は、同じような困難を抱える親たちにとって、大きな心の支えとなり、連帯の輪を広げるきっかけとなるでしょう。
参考文献
- 小春、1月出産の息子が脳に障害を負ったことを公表「脳波は平坦、MRIでは大脳全体が真っ暗」 – Yahoo!ニュース / スポニチアネックス