日本の墓地で迷惑行為の外国人男性、SNSで批判殺到!オーストラリア大使館が異例の注意喚起

日本の墓地で、故人の供養のために供えられた缶酎ハイを飲み干し、さらに卒塔婆(そとば)を振り回すなど、常識を逸脱した行動をとる外国人男性の動画がSNS上で拡散され、大きな批判を呼んでいます。この事態を受け、在日オーストラリア大使館は異例の注意喚起を行い、現地法の順守を呼びかけるまでに至りました。日本の文化や慣習への理解を欠いた行為が、国際的な波紋を広げています。

墓地での相次ぐ迷惑行為と反省なき態度

問題の動画がSNSに投稿されたのは8月4日のことです。動画を配信した外国人男性が侵入したとみられるのは、山梨県富士河口湖町にある霊園でした。男性はスマートフォンで撮影しながら墓地内を徘徊し、お墓に供えられていた缶酎ハイを手に取ると、一気に飲み干すという驚くべき行動に出ます。さらに、缶を墓石に向けて乾杯するような仕草を見せ、「怒りながら死んだなら、復讐できますように」と発言する場面もありました。

この男性はオーストラリアからの渡航者とみられ、別の動画でも同様の迷惑行為を繰り返していました。故人の冥福を祈り、供養のために立てられた卒塔婆をまるで遊び道具のように振り回す姿や、モデルガンらしきものを持ってふざけたり、お供え物とされるウサギの置物に触ったりするなど、やりたい放題でした。これらの動画がSNS上で批判の的となっても、男性に反省の色は一切見られず、「墓地でやったことが騒がれているが、俺は全く気にしていない。むしろあの動画は気に入っている」と開き直る態度を見せています。近隣住民からは「信じられない、なぜこんなことをするのか」「ご先祖さまのものなのに」と驚きと憤りの声が上がっています。

日本の墓地でお供え物の缶酎ハイを飲む外国人男性の様子日本の墓地でお供え物の缶酎ハイを飲む外国人男性の様子

墓荒らしに留まらない危険行為も

この外国人男性が投稿した動画には、墓地での迷惑行為だけでなく、公衆の安全を脅かす危険行為も含まれていました。ある映像では、男性が橋の欄干に立ち、次の瞬間、河口湖へとダイブする様子が映し出されています。このような無謀な行為は、重大な事故につながりかねない危険性をはらんでいます。

法的責任とオーストラリア大使館の異例の警告

一連の行為について、男性はどのような法的責任を問われる可能性があるのでしょうか。橋下綜合法律事務所の溝上宏司弁護士は、「お供え物を食べた行為については窃盗罪が成立し、10年以下の拘禁刑、または50万円以下の罰金が科される可能性があります。また、卒塔婆の破壊行為については、器物損壊罪として3年以下の拘禁刑、または30万円以下の罰金が科される可能性があります」と解説しています。警察は、ネット上に公開されている映像を把握しており、必要な捜査を進めていく方針です。

一方、SNSを通じて渡航者に対し現地の法律やルールを順守するよう注意を呼びかけた在日オーストラリア大使館は、番組の取材に対し「今回のケースを含めトラブルが増加傾向にあり、総合的な判断として注意喚起を促すメッセージを発信した」と述べました。

今回の外国人男性による一連の行為は、日本の文化や宗教的慣習に対する著しい無理解と無礼を示すものであり、多くの日本人にとって看過できない問題として受け止められています。国際交流が進む現代において、訪問先の文化や慣習を尊重し、現地の法律を守ることは、すべての渡航者に求められる最低限のマナーと言えるでしょう。

参照元: FNNプライムオンライン「イット!」(9月2日放送より)