第67回日本レコード大賞ノミネート発表に戸惑いの声多数!世代間の音楽トレンドギャップ浮き彫りに

12月30日に開催される『第67回 輝く!日本レコード大賞』の各賞受賞作・受賞者が11月20日にTBSから発表されました。しかし、その顔ぶれに対してインターネット上では戸惑いや疑問の声が広がっており、音楽をめぐる世代間のギャップが浮き彫りとなっています。かつての「その年を代表するヒット曲」というイメージから変化し、SNSを主戦場とする現代の音楽トレンドが色濃く反映された結果と言えるでしょう。

優秀作品賞にILLIT、M!LKらが選出

今年の優秀作品賞には、多様なジャンルから計10作品がノミネートされました。注目のグループとしては、ILLITの『Almond Chocolate』、M!LKの『イイじゃん』、FRUITS ZIPPERの『かがみ』が名を連ねています。また、YOASOBIの幾田りらさんによるソロ曲『恋風』、CANDY TUNEの『倍倍FIGHT!』なども選ばれています。

そのほか、TBS系アニメ『ダンダダン』第2期オープニングテーマとして話題を呼んだアイナ・ジ・エンドさんの『革命道中-On The Way』や、3年連続選出のMrs.GREEN APPLE『ダーリン』も注目を集めています。

昨年新人賞を受賞し、今回は初の日本オリジナル曲で優秀作品賞に選ばれた5人組ガールズグループILLITは、《『Almond Chocolate』を愛してくださった皆さん、本当にありがとうございます!これからも、聴いてくださる方の心に響く音楽をお届けします》と感謝のメッセージを寄せています。

また、日本デビューから1年半足らずで新人賞に輝いた6人組ボーイズグループBOYNEXTDOORは、《昨年、日本でデビューして、初めて単独ツアーを行うなどさまざまな活動を通して皆さまに愛していただいていることを改めて実感し、感謝の気持ちでいっぱいです》と喜びを表明しました。

第67回輝く!日本レコード大賞の開催を示すビジュアル第67回輝く!日本レコード大賞の開催を示すビジュアル

2022年にデビューし、グローバルに活動を展開する&TEAMは、『特別国際音楽賞』を受賞。《名誉ある賞をいただき、とても光栄です》と感謝を述べ、《“Japan to Global”という目標実現に向けての確かな前進を実感できました》とコメントを寄せています。

「レコード大賞」の変貌にネットで広がる戸惑い

今回の発表を受け、ネット上では「今年を代表する曲じゃなかったっけ?」「昔はレコード大賞といえば、その年を代表する曲が決まる感じがあってワクワクしてた。今はどういう基準で選ばれてるのかも分からないアーティストばかり…」といった声が相次ぎ、かつてのレコード大賞とのギャップに違和感を覚える人が多く見受けられます。

かつてレコード大賞は、「その年の最大のヒット曲」が選ばれる象徴的な存在でした。しかし、近年はTikTokなどSNSを中心に話題を集めた楽曲が目立つ傾向にあります。音楽の主戦場がテレビからSNSへと移行する中で、テレビで音楽を追ってきた昭和・平成世代にとっては、選出されたアーティストや楽曲がなじみ薄く、大きなギャップを感じるのも無理はないでしょう。

実際に、紅白歌合戦の出演アーティスト発表時と同様に、昭和・平成世代からは「何もわからんのだが」「勉強になります」「ほとんど知らない人たちばかり。読み方もわかりません」といった正直な戸惑いの声も多く上がっています。

賛否両論渦巻く今年のラインナップの中で、果たしてどのアーティストが「今年の顔」として大賞に輝くのか、今後の動向が注目されます。