【北京時事】3日に中国・北京で行われたロ朝首脳会談で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が座った椅子を随行員が入念に拭いていたことが分かった。
ロシアのプーチン大統領の番記者として知られるアレクサンドル・ユナシェフ氏が同日、通信アプリ「テレグラム」に映像を投稿した。
ユナシェフ氏は「会談後、随行員はすべての痕跡を除去した」と説明した。
映像によると、男性随行員は正恩氏が触れたとみられるテーブル、椅子の座面や背もたれ、肘掛けまでをウエットティッシュのようなもので1分ほどかけて拭った。女性随行員は飲用水のグラスを運び去った。
ロイター通信は有識者の話として、父の故金正日総書記の時代からの手法で「(中ロのような友好国を含めて)外国の情報機関がサンプルを入手して検査するのを防ぐためだ」と伝えた。健康状態など機密情報が漏れる事態を懸念しているという。