参院選で14議席を獲得し躍進した参政党の神谷宗幣代表が、7日に放送された読売テレビの番組「そこまで言って委員会NP」に出演しました。番組では「外国人問題を徹底総括!日本人ファーストを考える」というテーマが掲げられ、各パネリストが活発に意見を交わす中で、神谷氏は自身の提唱するキャッチコピー「日本人ファースト」の真意について詳しく説明しました。この発言は、今後の参政党の政策およびブランディング戦略に大きな影響を与える可能性があります。
「日本人ファースト」の真意と誤解
神谷代表は、参院選の際のスローガン「日本人ファースト」が、一部で外国人差別であると誤解されたことについて言及しました。彼は「日本人が1番で外国人が2番、3番という意味でつけたのではなく、反グローバリズムを訴えている」と強調しました。その真意として、自由経済の拡大に伴い巨大な資本が富を集中させ、結果として世界中の中間層が貧困化していく現状を止めたいという考えを述べました。この説明により、「日本人ファースト」が、特定の国籍や民族を優遇するのではなく、グローバル資本主義の負の側面に対抗し、国民生活の安定を図るための政策的立場を示すものであることが明確にされました。
参政党の神谷宗幣代表がテレビ番組で「日本人ファースト」の真意を語る姿
「日本ファースト」への変更提言とその背景
番組中、作家の竹田恒泰氏は神谷代表に対し、「なぜ日本ファーストではなく日本人ファーストなのか?」と質問を投げかけ、「日本人と言った瞬間、民族や国籍になる」と指摘しました。これに対し神谷代表は、過去に「日本第一」や「日本ファースト」といった言葉を使っていた政党があったため、盗用や模倣と誤解されることを避けるため「日本人ファースト」を採用した経緯を説明しました。しかし、竹田氏は「日本ファーストと言った方がすっきりする。本当は日本ファーストのつもりで、人種や国籍は関係ないと言った方が良い」とアドバイス。これに橋下徹氏も同調し、「日本ファーストになれば、日本人と外国人の適正ミックスであり、日本人ファーストではなくなる」と、より広範な意味合いを持つ「日本ファースト」の使用を後押ししました。
次期選挙での方針転換を宣言
これらの議論を受け、神谷代表は番組出演をきっかけに、次回の選挙からはキャッチコピーを「日本ファースト」に変更することを宣言しました。この決定は、参政党が掲げる反グローバリズムの理念をより明確かつ普遍的な形で伝え、不必要な誤解を招かないようにするための戦略的な変更と見られます。新たなスローガンを通じて、参政党が国民にどのようなメッセージを届け、どのような政策を推進していくのか、今後の動向が注目されます。
参考文献:
- Yahoo!ニュース: 参政党・神谷宗幣代表「日本人ファースト」真意を説明「反グローバリズムを訴えていて…」(日刊スポーツ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/97c57b42a7a087aa716a7f43a660ae5924c18386