歌手の松山千春氏(69)が7日、FM NACK5のラジオ番組「松山千春 ON THE RADIO」に生出演し、緊急記者会見で辞任を正式表明した石破茂首相(68)の後任人事について、自身の見解を語りました。この発言は、次期自民党総裁の行方に注目が集まる中、多方面で波紋を呼んでいます。
松山千春氏が見解示す「ポスト石破」への期待と懸念
松山千春氏は番組冒頭で「問題は次の総裁ですよね。どなたがなられるのか。いろんな名前があちこちで上がってきてますけどね」と切り出し、次期総裁候補について具体的な懸念を表明しました。「まだ年齢的に若いだろうって思われる人もいるし。あまりにも知名度がないだろ。自民党の中では力があるのかもしれないけど、知名度がないだろう」と、若さや知名度の不足が課題となる可能性を指摘。さらに「あとはあれだな、帽子をかぶったおじさんが『この人がいいんじゃないか』ってね。言ってくる可能性もあるしな」と、政界の有力者の影響を示唆しました。
 2023年に撮影された歌手の松山千春氏。石破茂首相の辞任に伴う自民党総裁人事について言及した際の様子。
2023年に撮影された歌手の松山千春氏。石破茂首相の辞任に伴う自民党総裁人事について言及した際の様子。
また、松山氏は菅義偉氏や小泉進次郎農水大臣といったキーパーソンにも言及。「菅さんなんか、どう思ってるんだろうな。石破さんもな、副総裁でいたわけだからな。前の日だろ? 菅さんと小泉農水大臣が話し合ってるんだろ? どんな話をしたのかなって。いろいろ考えるけど」と、辞任直前の動きに想像を巡らせました。最後に「ご苦労さまでしたと。次の自民党総裁、ぜひとも人格者が出てくることを祈りたいなと思うけどな」と、新総裁への強い期待を述べました。この生放送は北海道札幌市のSTVラジオから行われました。
石破政権の幕引きと今後の自民党総裁選
石破茂首相は参院選大敗後も続投の意向を示していましたが、総裁選前倒しの動きが加速し、最終的には万策尽きました。辞任会見の2日前には菅義偉氏と、そして前日には二人三脚で政権を支えてきた小泉進次郎農相と2時間にわたり会談。小泉氏が促した「自発的辞任」という進言を受け入れ、約40日にわたる「政治空白」の末、辞任を表明するに至りました。解散カードも効果を発揮せず、権力者としての責任を全うできないまま、政権に幕を下ろす形となりました。
自民党は10月上旬にも次期総裁選を行う方針です。国民が期待を寄せた石破政権は、選挙での大敗とその後の本人の「迷走」という負の要素を抱え、約1年という短期間でその歴史を閉じることが確実視されています。次期総裁には、混迷する政局を乗り越え、国民の信頼を取り戻せる「人格者」の登場が強く求められています。
 
					




