診断を超え「生きる意味」を問う感動の最終回:ドラマ「19番目のカルテ」松本潤主演作が描いた患者との再会と視聴者の反響

松本潤主演の日曜劇場「19番目のカルテ」(TBS系)最終話が7日に放送され、かつての患者との感動的な再会シーンがX(旧Twitter)で大きな反響を呼びました。地域医療の「総合診療科」に焦点を当てた本作は、最終回で深いメッセージを届けました。

総合診療医・徳重晃の挑戦と物語の核心

坪田文脚本の「19番目のカルテ」は、富士屋カツヒトの漫画を原作とし、「コウノドリ」の流れを汲む医療ドラマです。主人公は魚虎総合病院の総合診療医、徳重晃(松本潤)。彼は患者の病だけでなく、その心や生活背景に寄り添い、問診を通じて「最善」の道を模索。包括的な医療の形を丁寧に描いてきました。

師匠・赤池の緊急搬送と「生きる意味」の問いかけ

最終話では、徳重の師匠で総合診療科設立に尽力した赤池(田中泯)が、難病バッド・キアリ症候群による心不全で緊急搬送されます。手術は成功したものの、肝移植が必要な状況で、赤池は治療を拒否し、問診にも応じません。徳重は最大の武器を封じられながらも、冷静に「生きる意味」を問う患者と真摯に向き合う姿が描かれました。

感動の再会:過去の患者が示す成長と希望

本作は以前から、過去の患者たちの「その後」を追ってきました。最終話のハイライトは、第2話に登場した岡崎拓(杉田雷麟)が徳重を再訪するシーン。病の弟のため高校に行けなかった拓は、高卒認定試験に合格し、医療系大学進学を目指す決意を報告。「ここに来たら先生がいる」「誰かのそういう人になりたい」と語る拓の成長に、徳重は「本当に、ありがとう」と感謝。この再会はXで「拓くんの成長が嬉しい」「こんなこと言われたら嬉しいよね」と視聴者から温かいコメントが寄せられ、物語の深みを増しました。
かつての患者・岡崎拓の成長に徳重晃が感謝する最終話の感動的な再会シーンかつての患者・岡崎拓の成長に徳重晃が感謝する最終話の感動的な再会シーン

「19番目のカルテ」は、病気だけでなく患者の人生全体を見つめる総合診療医の重要性を描きました。最終話での師弟の絆と、過去の患者が示す前向きな成長は、「最善」の医療と「生きる意味」を力強く訴えかけ、視聴者に深い感動と希望を与えた意義深い作品として記憶されるでしょう。

出典:

  • Yahoo!ニュース (記事元: シネマトゥデイ)
  • TBSテレビ 日曜劇場「19番目のカルテ」公式サイト