ウクライナ各地で7日朝、ロシアによる大規模な攻撃がありました。首都キーウでは、政府の主要庁舎が初めて被害を受け、ウクライナのユリア・スヴィリデンコ首相がその状況を明らかにしました。
キーウの深刻な被害と市民の証言
首相によると、政府庁舎の屋根と上層階は「敵の攻撃によって」損傷し、火災が発生しました。ウクライナ当局は、各地への攻撃で少なくとも4人が殺害されたと報告しています。特にキーウのスヴャトシンスキー地区では、9階建ての住居ビルが標的となり、幼い赤ちゃんと若い女性が命を落とすという悲劇的な事態が発生しました。
キーウの政府庁舎の屋根がロシアの攻撃で損傷し、煙が立ち上る様子
攻撃によって自宅を破壊されたヴァレンティーナさんは、BBCの取材に対し、ロシアはウクライナを「滅ぼしたいのだ」と強い憤りを表明しました。また、BBCがロシアのウラジーミル・プーチン大統領との和平交渉について尋ねると、ドナルド・トランプ米大統領がプーチン大統領を「いい人」と評したことに触れ、「もし本当にそうなら、この戦争は最初から始まっていなかったはずだ」と、和平への希望が薄い現状を訴えました。BBCのサラ・レインズフォード東欧特派員がキーウから状況を報告しています。
ウクライナの首都キーウで、ロシアのミサイル攻撃により破壊された集合住宅の残骸
紛争解決の遠い道のり
今回のロシアによるウクライナ各地への大規模攻撃は、政府施設への被害だけでなく、罪のない市民の命を奪う深刻な結果を招きました。市民の和平交渉への不信感も根強く、この紛争の解決は依然として見通せない状況が続いています。
参考文献
- BBC News (Source link: https://news.yahoo.co.jp/articles/7670ad534e4a0c51de80aa25eb40610c431cb8c3)