2025年9月9日放送のテレビ東京『開運!なんでも鑑定団』にて、太平洋戦争による戦災で消失したと長らく考えられていた「幻の小城隕石」が登場し、スタジオは驚愕の渦に包まれました。その鑑定額は、依頼人の予想をはるかに上回る3000万円という“超絶”なものでした。
太平洋戦争で消失とされた「小城隕石」の背景
「小城隕石」は、かつて落下したとされる4つの隕石のうちの1つです。当時の記録によれば、小城藩によって回収され、小さな2つはその後所在不明となりました。残る2つのうち、4.6キロの隕石は大英自然史博物館に寄贈され、現在も収蔵されています。しかし、5.6キロの隕石は東京・鍋島家が保管していましたが、太平洋戦争の空襲で鍋島邸が被災し、所在不明となっていました。以来、戦災によって消失したとされてきた歴史を持つ、まさに「幻」と呼ぶにふさわしい存在でした。
芦屋市の依頼人が語る発見までの経緯
今回この奇跡の発見をもたらしたのは、兵庫県芦屋市に住む男性です。渋谷区松濤に暮らしていた陶磁器コレクターである祖父が残した数多くの陶磁器の中から、この“お宝”を発見しました。15年前に父親から受け継いで詳細を調べるうちに、太平洋戦争の空襲で失われたと言われていた「小城隕石」が「ひょっとするとこれかもしれない」と考えるようになったと言います。依頼品の重さを量ったところ、記録とほぼ同じ5.64キロ。さらに、大英自然史博物館へ隕石を送った際の返礼品と思われる、1869年にスウェーデンに落下した「ヘスル隕石」と複数の貴重な文書が添えられていたことで、期待感は一層高まりました。
テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』で専門家が鑑定する5.6kgの「幻の小城隕石」。普通の石とは異なる重厚な質感が光る。
鑑定結果は「まさに大発見」専門家も絶賛
鑑定士による磁石を用いた調査や、一緒に残されていた書簡の綿密な確認が行われました。依頼人が100万円と自己評価する中、鑑定結果はなんと3000万円。この“超絶”鑑定額に、スタジオは騒然となりました。鑑定を担当した岐阜聖徳学園大学の川上紳一教授は「まさに大発見です。小城隕石に間違いございません」と明言し、「震えが来ましたね」と興奮を隠せない様子でした。また、書簡を鑑定した愛知東邦大学の増田孝客員教授も「当時の一連の流れが分かる貴重な資料」と高く評価しました。
ネット上も騒然!「歴史的大発見」「えぐすぎる」の声
この鑑定結果を受け、インターネット上では大きな反響が寄せられました。「国立博物館で所蔵するようなお宝では…」「本当に歴史的大発見」「これは貴重だ」「えぐすぎる!!! こんなことあるんや」といった驚きと感動の声が溢れ、その歴史的価値と希少性が改めて認識されました。
「幻の小城隕石」の奇跡的な再発見は、日本の歴史と科学の両面において非常に価値のある出来事として記憶されることでしょう。テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』は、見逃し配信で16日午後9時53分まで視聴可能です。
参考文献:
- ORICON NEWS. 「幻の小城隕石」が登場でスタジオどよめき!超絶鑑定額にネット騒然「歴史的大発見」. Yahoo!ニュース, 2025年9月10日掲載.
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa100ef1bc1afe893c163fcfcaae717ec9e41a9a