お笑いコンビ「千原兄弟」の千原ジュニアさん(51)が、自身が出演する読売テレビ「にけつッ!!」の深夜放送で、先月30日に発表した第3子の誕生にまつわる衝撃的な事実を明かしました。当初は喜ばしいニュースとして報じられたこの出来事の裏には、妻と新生児の命に関わる壮絶な緊急搬送と、家族を襲った予期せぬ困難があったことが判明し、多くの視聴者に驚きと感動を与えています。ジュニアさんは「今やからしゃべれるんですよ、もう大変で」と振り返り、出生時の知られざるエピソードを詳細に語りました。
予定をはるかに超えた緊急事態の始まり
ジュニアさん夫妻は、3人目の出産ということで、当初は「奥さんも慣れたもんで」と比較的落ち着いて構えていたといいます。過去2回と同様に帝王切開での出産が予定されており、「お父さんは手術当日の1時間ぐらい前に来てください」「だいたい30分ぐらいで終わります」と病院から説明を受けていました。しかし、この予定は思わぬ方向へと展開していきます。
新生児の呼吸困難と緊急搬送
手術当日、予定時間を過ぎても待てど暮らせど音沙汰がなく、50分が経過したところで担当医から突然のノックがありました。告げられたのは、新生児が呼吸をしていないという衝撃的な事実です。担当医は「うちじゃ無理なんで、大学病院に今から救急搬送します」と説明し、事態は一刻を争うものとなりました。ジュニアさんは、生まれて間もない我が子が生命の危機に瀕している現実に直面し、深い動揺を覚えました。
妻の容態急変、膀胱破裂という事態
さらに追い打ちをかけるように、妻の容態についても驚くべき説明がありました。なんと「膀胱が上がって来てて、破れて6センチぐらい穴が空いてる」という深刻な状態だったのです。担当医からは「お子さんは大学病院で手術、お母さんはここで今から手術して、明日の朝、お子さんが行った病院へ救急搬送します」と告げられ、家族は同時に二つの病院へと分断される緊急事態に見舞われました。
千原ジュニアが真剣な表情で語る姿
家族の危機、コロナ陽性による試練
第3子の救急搬送に同行したジュニアさんは、カプセルに入れられ、多くの数値が表示され、管を通された我が子の様子を「低いな低いな」という救急隊員の声に動揺しながら見守りました。病院到着後は、輸血や緊急事態への備えとしてサインを求められ、父親としての責任と不安が重くのしかかります。
緊迫の病院内、父親としての苦悩
翌日には、妻を搬送する救急車に再び同乗し、第3子がいる大学病院へと向かいました。「大手術じゃないけど、子どものほうがどうなるか分からへん」という不安な状況は続き、精神的な疲労はピークに達していたと推測されます。病院の駐車場では、自覚がないながらも、周囲の人が「大丈夫ですか?」と声をかけるほど、切羽詰まった雰囲気を醸し出していたと振り返っています。この時のジュニアさんの心情は、まさに極限状態にあったことでしょう。
コロナ感染判明と10日間の面会禁止
しかし、困難はまだ終わりませんでした。妻が新型コロナウイルス陽性であることが判明し、ジュニアさん自身も濃厚接触者となったため、10日間の来院禁止を言い渡されます。ようやく家族に会えると思っていた矢先の、予期せぬ隔離期間は、喜びと不安が入り混じる中で、更なる試練となりました。家族が離ればなれにならざるを得ない状況は、精神的な負担を一層大きくしました。
感動の再会、涙と喜びの結末
10日間の面会禁止期間が終わり、ようやく病院に足を運んだジュニアさん。そこで目にしたのは、安堵から涙を流す妻の姿でした。この困難な状況を乗り越え、家族が無事に再会できた瞬間に、ジュニアさん自身も「こいつ(妻)より泣いてるよ、こっちは」と語るほど号泣したことを明かしました。この感動的なエピソードは、ケンドーコバヤシさんも「良かった!」と心から安堵するほど、重い空気からの解放と、命の尊さを再認識させるものでした。千原ジュニアさんの告白は、単なる芸能ニュースに留まらず、多くの人々にとって家族の絆や命の尊さを改めて考えさせる、深い感動を呼ぶものでした。
参考文献
- Yahoo!ニュース (記事元:スポニチアネックス): 千原ジュニア、第3子誕生時に妻と子を救急搬送されていたことを明かす「今やからしゃべれるんですよ、もう大変で」