LAPONE Entertainmentの管理体制に疑問符?JO1大平祥生、ME:I飯田栞月の活動休止と相次ぐ問題の深層

10月15日、人気グローバルボーイズグループ『JO1』の大平祥生が活動休止を発表しました。所属事務所LAPONEエンタテインメント(以下、LAPONE)の規定違反が理由とされています。この発表をきっかけに、SNS上ではLAPONE所属アーティストに関する過去の問題が次々と掘り起こされ、事務所の管理体制とサポート体制に対する疑問の声が広がっています。ファンからは懸念の声が上がり、芸能界におけるタレントマネジメントのあり方にも注目が集まっています。

活動休止を発表したJO1大平祥生。ラポネエンタテインメントの管理体制が問われている活動休止を発表したJO1大平祥生。ラポネエンタテインメントの管理体制が問われている

LAPONE所属アーティストに相次ぐ活動休止と不祥事の内訳

LAPONEは、公開オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生した『JO1』、『INI』、その弟分グループ『DXTEEN』、そして初のガールズグループ『ME:I』など、多数の人気グループを擁する大手芸能事務所です。しかし、ここ数年で所属アーティストの不祥事や体調不良による活動休止が頻発しており、その深刻さが浮き彫りになっています。

具体的な事例としては、『JO1』では2021年に金城碧海が適応障害で約4か月間活動休止し、今年8月には鶴房汐恩がオンラインカジノ利用による賭博罪で略式起訴され、現在も活動休止中です。『DXTEEN』では昨年11月、平本健が「本人の行動において至らぬ部分があった」として厳重注意とペナルティ処分を受けました。『ME:I』では、海老原鼓が適応障害で約1年間休止し今年8月に復帰、石井蘭も精神的疲弊により7月から現在も活動を休止しています。そして今回、大平祥生さんと同時に『ME:I』の飯田栞月さんも所属事務所の規定違反を理由に活動休止が発表されました。

あるXユーザーが投稿したLAPONE所属タレントのスキャンダルリストには、2021年から2025年まで約20件近い問題が列挙されており、特にメンタルヘルス関連の休止が複数のグループで頻発している点と、コンプライアンス違反が繰り返されている点が指摘されています。ネット上では「事務所全体でメンバー間のルール等をいま一度確認すべき」「ラポネはまったくアーティストの管理ができていない」といった厳しい声が寄せられています。

急成長の裏にある管理体制の課題とメンタルケアの重要性

このような問題が頻発する背景には、LAPONEのビジネスモデルとサポート体制に内在する課題があると指摘されています。芸能プロ関係者は、「LAPONEのビジネスモデルはオーディション番組を通じて一般人からスター候補を選び、デビューさせるものです。この手法ではダンススキルやパフォーマンス能力はレッスンで磨けますが、芸能界での立ち振る舞いやネットとの向き合い方、急激な環境変化に伴うメンタルケアといった教育やサポートが後回しになりがちです」と語っています。これらの要素は、パフォーマンスの訓練以上に時間と労力を要する重要な部分です。

2019年の会社設立以来、次々とグループを誕生させ多くのメンバーを抱えるようになった結果、スタッフによる個別のケアが追いついていないのが実情だと見られています。実際、『ME:I』の石井蘭さんの休止を発表した際、事務所自らが「支えが不十分であった」と認め、その責任の一端を認めています。アーティストが健全に活動を継続するためには、スキルアップだけでなく、精神的な健康維持と厳格なコンプライアンス教育が不可欠であり、事務所はその両面でより強固な体制を築くことが求められています。

結論

JO1大平祥生さん、ME:I飯田栞月さんの活動休止は、LAPONE Entertainmentが抱えるタレントマネジメント上の課題を改めて浮き彫りにしました。所属アーティストにメンタルヘルス問題や規定違反が相次ぐ状況は、オーディション番組出身という背景や急成長によるサポート体制の不備に起因する可能性が指摘されています。ファンや世間からの厳しい視線を受け、事務所には、アーティストが安心して活動できる環境を再構築し、信頼回復に努めることが強く求められます。活動を休止しているメンバーの完全復帰と、事務所の抜本的な改善を心から願うばかりです。

参考文献