50代女性インフルエンサーの「USJコスプレ」がSNSで賛否両論、飯島直子CMが問いかける“いい歳”の定義

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)でのハロウィンコスプレについて、50代女性インフルエンサーのTOMOKOさんの投稿がSNSで大きな注目を集め、活発な議論を呼んでいます。大人女性たちが年齢にとらわれず楽しむ姿は、共感と同時に一部で批判の声も上がっており、社会における「年齢と自己表現」のあり方を改めて考えさせられる事態となっています。

50代インフルエンサーTOMOKOさんが公開した「USJハロウィンコスプレ」の概要

今回話題の中心となっているのは、54歳のインフルエンサーとして知られるTOMOKOさんのSNS投稿です。Instagramのプロフィールでは「大人女性の上質ライフをPR」と謳い、日頃から食事や旅行を楽しむ様子を発信しています。

議論を呼んだ50代女性インフルエンサーTOMOKOさんの“USJコスプレ”議論を呼んだ50代女性インフルエンサーTOMOKOさんの“USJコスプレ”

TOMOKOさんは「Happy Halloween ユニバにいってきたよ 第一弾ハロウィンコスは魔女とキャットウーマン」というコメントと共に、50代と思われる女性6人組でUSJを訪れた際のコスプレ写真と動画を公開。全員が太ももを露出した魔女やキャットウーマンの衣装を着用しており、その若々しく楽しげな姿は一見50代には見えないほどでした。この「50代女性によるUSJでのハロウィンコスプレ」は、X(旧Twitter)上で瞬く間に拡散され、「是か非か」という議論へと発展しています。

SNSで巻き起こる「賛否両論」の波紋

TOMOKOさんたちのUSJコスプレ写真が公開されると、Xのコメント欄には様々な意見が寄せられました。

太ももを露出したコスプレ姿でUSJを楽しむ50代グループ太ももを露出したコスプレ姿でUSJを楽しむ50代グループ

肯定的な意見としては、「子育てもひと段落して自分の好きなこと楽しんでるんでしょう。過度な露出・下品な振る舞いさえしていなければむしろ元気で良いでしょう。経済も回してくれるし。人のする事にイチイチけちつけるな」といった、個人の自由な自己表現や消費活動を支持する声が多く見られました。

一方で、批判的な意見も少なくありません。「母親がこれしてたらシンプルにドン引き 本人たちが楽しいならいいけど周りは失笑だと思う」や、「スタイル良くてキレイだよね 多分若い時からチヤホヤされてたと思うんだけど、50超えても承認欲求が満たされないんだな…としか思えなかった」など、年齢に不相応であるとする見方や、承認欲求を指摘する声も上がっています。

飯島直子さんのCMが問いかける「真の“いい歳”」とは?

この賛否両論の状況は、最近話題となった飯島直子さん出演の日清「ピルクル エイジングライフ」のCMを想起させます。CMの中で飯島さんは「飯島直子です。57歳です」と自己紹介した後、「“いい歳して”って言うけど、あれって何歳のことなんでしょ?40?50?」と問いかけます。そして、制服姿で縄跳びを跳びながら、「いくつになっても自分っていいなと思えるのが、ホントの“いい歳”なんじゃないですか?」というポジティブなメッセージを投げかけました。

今回の50代女性たちのUSJコスプレに対する議論は、まさにこのCMが提起した問いの深さを考えさせられるものです。「50代にもなって」という批判の声は、「いい歳して」という固定観念が未だ社会に根強く存在することを示唆しています。しかし、コメント欄には「50代になっても集まって楽しめる友達が居るって羨ましいと思う」といった声も多数寄せられており、周囲に迷惑をかけず、本人が楽しんでいるのであれば問題ないという意見が優勢となっています。

結論

50代女性インフルエンサーのTOMOKOさんたちがUSJで披露したハロウィンコスプレは、SNS上で賛否両論を巻き起こしました。しかし、飯島直子さんのCMが示すように、年齢を理由に自己表現や楽しみを制限する必要があるのか、という問いは現代社会においてより一層重要になっています。もし本人が心から楽しみ、他者に不快な思いをさせたり、迷惑をかけたりしない限り、それぞれの年齢で自分らしい「上質ライフ」を謳歌する姿は、多くの同世代に元気と勇気を与えるものでしょう。年齢を重ねてもなお、活動的に人生を楽しむ彼女たちの姿は、多様な価値観が共存する社会において、私たち自身の「いい歳」の定義を見つめ直すきっかけを提供してくれています。

参考文献