大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ・フロントリテイリングは26日、子会社のパルコに対し株式の公開買い付け(TOB)を実施し、完全子会社化すると発表した。公開買い付け価格は1株当たり1850円。買い付け総額は658億円を見込む。買い付け期間は27日から来年2月17日まで。
完全子会社化により、顧客データの相互活用を加速化させるほか、都市型商業施設の開発に強みを持つパルコに、大丸松坂屋の不動産事業を移管することなどを想定している。
Jフロントは平成24年3月にパルコ株式の33・2%を取得して持分法適用会社化。同年8月には保有比率を約65%まで拡大し、連結子会社にしていた。