宇宙ベンチャーのALE(エール、東京都港区)は26日、フランス南部の都市、トゥールーズに海外拠点を1日付で新設したと発表した。高度約10~100キロの中層大気と呼ばれる大気の気象データの取得により、異常気象発生のメカニズムの解析や、予測につなげる。
エールは今年1月と11月に合計2機の人工衛星の打ち上げに成功。令和2年にはこの人工衛星から、世界で初めて人工の流れ星を流す。流れ星の放出に合わせて、主に中間圏(高度60~80キロ)の大気組成や風速などを観測する。
これまで中層大気においての気象データの観測例がなく、成果が期待されている。エールが拠点を置くトゥールーズは欧州の宇宙産業の中心地で、宇宙関連ビジネスを手がける企業や大学が集まっている。