経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)が、主力の白山工場(石川県白山市)を米アップルとシャープに売却する方向で検討していることが27日、分かった。白山工場は液晶パネルの需要低迷で稼働率が下がったため、7月から生産を停止している。売却によって財務体質を改善する狙いがあるとみられる。
JDIは再建策の一環として、アップルに白山工場の一部設備を2億ドル(約219億円)で売却する方向で交渉していたが、シャープを加えて工場全体を売却する検討に入ったようだ。
関係者によると、売却額は800億~900億円程度で交渉しているとみられ、年度内の合意を目指しているという。
白山工場は、アップルのスマートフォン向け液晶パネルを生産するJDIの主力工場の一つ。アップルから資金援助を受けて平成28年末に稼働を開始した。